太陽光発電所の大敵!雑草には正しい除草剤の知識でリスクを回避せよ!


正しい知識を持って使う除草剤は、太陽光発電所の救世主となるのか!!

 

本コラムを見ていただいている方々はおそらく太陽光発電所内に雑草が生えすぎて、かつ色々調べてもコストがかかりすぎてもっと良い方法はないのか・・・と探されているのではないかと思います。

雑草生えすぎ…コストかかりすぎ…どうしよう?

弊社では、太陽光発電所内の雑草は発電事業を行っていく中で様々なリスクを招き入れる一番の敵と考えています。事業者様に対して、最適な防草対策にはどのようなものがあるのかを日々ご提案させていただいております。

 

お客様の中には、メンテナンスフリーで特に何もしなくても売電収入が入ってくるので、太陽光発電所はお得です!といわれ発電事業を行っている方が少なからずいらっしゃいます。そのよう方は防草対策に対する認識が甘く、何かしらの実害が出てから初めて雑草の厄介さに気が付き、どうしたらいいのかわからないと頭を悩ませている方が多いです。

 

詳しくは後ほど説明しますが、雑草が伸びると景観だけの問題ではなく、近隣トラブル、発電所機材の故障、発電量の低下、さらに今後は認定の取り消しなども起こる可能性があります。

 

雑草による実害

 

しかし、防草シートなどの対策を行おうとすると1,000㎡程度の発電所に設置するのに80-100万程度のコストがかかります。(安い防草シートはありますが耐久力がかなり不安になります)

 

しかも、防草シートは設置したら20年間耐久するものではありません。

 

どのメーカーも砕石などを上から敷かない限りは10年程度の耐久力しか明記していません。

 

仮に2回防草シートを設置すると、200万ちかくのコストがかかることになり、収益は当初のものと大きく異なったものになってしまいます。

 

売電単価が比較的低い案件はできる限り、必要なコスト以外はかけたくないというのがほとんどの方のお考えだと思います。

 

弊社では防草シートや砕石、草刈りや植生等様々な防草対策を取ってきた結果、正しい知識をもって防草剤を使用する事がコスト面で最適だと考えました。

 

本コラムでは除草剤の正しい使い方や選び方、コストメリットなどについて説明を行っていきたいと思います。

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太陽光発電所における雑草の影響について

 

まず、雑草が太陽光発電所にどのような影響を与えるのかについて説明していきたいと思います。

 

主なリスクは下記の通りです。

雑草が与えるリスク

  ①発電量の低下
  ②パネルの寿命が短くなる
  ③パワコンの故障の原因
  ④景観が悪くなり、近隣トラブルの元になる
  ⑤蛇などの生き物の生息地になりやすい
  ⑥最悪認定の取り消しに至ることも

①発電量の低下について

 

草のトラブルで一番わかりやすいのは発電量の低下です。

パワコンごとに監視ができる遠隔監視装置を導入している発電所であれば、草の影響による発電量の低下を確認することが出来ます。

 

発電所ごとにパネルの高さは異なりますが、多くの発電所のパネルの一番低いところは70cmとなっており、背の高い雑草であれば余裕でそれ以上の高さになります。

 

パネルより高く生える草は当然影になります。草による影は発電量に影響を与えてしまいます。よく使われているシリコン系のパネルだと少しの影でも全体の発電量を下げてしまうことが多々ありますので注意が必要です。

 

②パネルの寿命が短くなるについて

 

なぜ、雑草が原因でパネルの寿命が短くなるの?と考えられる方もおられると思います。

発電量の低下と同じですが、草が高くなると影になります。その影の部分に電気が流れると抵抗する為、熱を持ってしまいパネルの寿命が短くなります。

 

携帯電話などを使いすぎて熱くなるのと同じように、影の部分に熱がこもってしまいます。

熱を持ってしまうと、何となく良くないというのはご理解していただけるかと思います。半導体は特に熱に弱いため、同じ個所でずっと熱を帯びているとパネルはどんどん劣化してしまいます。

 

これはホットスポットといわれる現象で、パネルがダメになる原因の一つとなっています。雑草によって生じる影がパネルをダメにするといえます。

 

③パワコン故障の原因について

 

これはすべてのパワコンに言えることではないのですが、パワコンの内部を冷やすためにパワコンのボックスに穴が開いているようなものは要注意です。

 

田淵電気のパワコンが壊れやすいといわれるようになった一番の理由はこの点にあります。もともと田淵電気のパワコンにはパワコンの下側にファンがついており、そこから草が入り込んでファンを壊してしまうということが多く発生しました。

※現在は空冷になっているためファンはついておりません

 

田淵電気以外のパワコンには基本的に、内部基盤に到達するような入口はないのですが、ケーブルなどを通す穴はあります。工事時にコーキングしているとはいえ、劣化すると薄くなったり外れたりするため、そこから草が侵入してパワコンの故障につながってしまうということがあります。

 

パワコンが壊れてしまうと、発電量の大幅減少を免れることができず、非常に大きな損失につながってしまう可能性があります。

 

④景観が悪くなり近隣トラブルの元になることも・・・

 

草によるトラブルは発電所の故障だけには及びません。近隣住民との関係も悪化させてしまう可能性があります。

 

草が生えていてみっともないという感情論もあれば、発電所内の草の種子が他のところまで飛んでしまう実害などいろいろな理由があります。

 

まぁ正直なところ、感情論によるクレームが多いようには思いますが、経済産業省が地域と共生を図ることを推奨されている以上、余計なトラブルは起こさないことがベストです。

 

草の処理だけをしていれば、近隣トラブルが防げるわけではありません。しかし、明らかに草が生えっぱなしになっている発電所は文句を言われやすい環境といわれます。

 

⑤蛇などの生き物が生息しやすくなる

 

生き物が住み着いてしまうことの実害は、メンテナンス時に危険が生じることでしょう。

メンテナンスなどで発電所に入るときに実害がある可能性があります。

 

⑥最悪認定の取り消しに至ることも・・・

 

これは2019年11月現在ではまだ確定していませんが、今後経済産業省ではメンテナンスの強化を行っていく方針となっています。

 

ただ、メンテナンスの定義はあいまいな部分が多く、現状やっているのかやっていないのかが判断しにくく、この判断に関しては今後も明確にはしにくいと考えています。

 

草刈りを行っているか、行っていないかは外から見てもわかりますし、今は経済産業省に直接連絡する窓口が看板についているので、気になった人が事業者やメンテナンス会社、経済産業省に直接連絡することができます。

 

急に認定の取り消しになるようなことは考えにくいですが、警告が来ても対応し続けなければ認定が失効して売電収入を得ることができなくなる可能性がありますので要注意です。

 

ただし、冒頭でも記載しましたが、まだ決定ではなく可能性となります。

 

このように大きい影響から小さな影響まで草による影響は幅広く、いずれも太陽光発電事業を行う上でのリスクとなってしまいますので、これからの太陽光発電事業において防草対策は必須と考えられています。

 

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除草剤を正しく使うために知っておくべきこと

 

前置きが長くなりましたが、ここからは除草剤を正しく使うために知っておくべきことをご紹介していきたいと思います。

 

農薬と除草剤にについて

 

本コラムでは除草剤と農薬を明確に区別して使用はしておらず、発電所内に撒いて草を枯らすものすべてを除草剤と定義して使用しております。

 

しかし、実際には農薬と除草剤は別物で明確に異なっております。

 

農家の方でもない限り明確に違いは分からないかと思います。

また、農薬についての正しい知識を持っている方も少ないと思います。

 

農薬と除草剤の違いは農水省に農薬として登録されている商品は農薬で、除草剤の中には農薬として登録されていない除草剤もあります。

 

では農薬と認められている除草剤と認められていない除草剤の違いは何なのでしょうか?

それは使用できる場所に制限があるかどうかです。

 

農薬は皆さんご存知のように農作物などに使用されるものですので、農作物などの人が栽培管理している植物がある場所に使用することができます。登録がない除草剤は農作物などのある場所には使用することができません。

 

太陽光発電所に除草剤などを散布しようとすると、近隣の方から隣の畑に入ってきたら困るから除草剤は撒かないで欲しいなど言われたとしても、農薬はそもそも水田などにまくものですので配慮は必要ですが、『撒いてはいけない』とはならないと考えています。

 

結局のところ散布する除草剤がどのようなもので、どのような影響があるのかを明確に説明できるかどうかだと思います。

 

除草剤の種類について

 

ホームセンターなどに行けば様々な除草剤が販売されています。一体どれを選んだらいいのかわからず、結局は名前を知っているものであったり、価格で選んでしまうことがあるかと思います。しかし、同じように見える除草剤ですが効果や持続期間などに大きな差があります。

 

せっかく除草剤を使用しても、適切なものを使用することができなければ、費用も時間も無駄になってしまいます。

 

まず、わかりやすいところで分けると液状タイプと顆粒タイプに分かれます。

 

液状タイプは葉が大きいものに効きやすく、葉から根を枯らすという効果のものが多いです。

 

液状なので散布しやすいですが、風に乗って幅広く散布されてしまうことが多いので近隣に畑などが多い場合は注意が必要になります。

※あらかじめ近隣の方に声をかけるなどの配慮が必要になります

 

顆粒タイプは土に作用して根から枯らせるタイプのものが多く、顆粒なので近隣に広がりにくく、液状タイプに比べると使用は容易だと思います。

 

除草剤の有効期間に関しては液状タイプ、顆粒タイプに差はなく、製品ごとに2か月程度のもがあったり、6か月程度のものがあったりと様々です。なので、よく商品を確認する必要があります。

 

次に、防草剤がどのようなタイプの植物に効果があるのかについてご紹介していきます。

 

草を枯らす成分は様々あるのですが、その成分によって枯れる草と枯れない草があります。

強い成分のものは農薬であったとしても、劇物に指定されていたりするので市販されている除草剤には含まれていないです。

 

そのため一般的に市販されている除草剤には、複数の成分を入れていることが多いです。成分は農協などで購入できるキツイものに比べると、薄く効果が弱いです。

 

ただ、例えば5つの成分を入れているので、どれかの成分が生えている草を枯らすことができるだろうという考え方で作られていますので、期待効果が弱く、さらには継続期間も短いと考えます。

 

成分をすべて網羅することは難しいので、説明書などをきちんと読んで購入するようにしましょう。

※本コラムでは細かな成分については記載しないようにします

 

大切なのは散布するタイミング

 

除草剤を散布するうえで重要なのは、散布するタイミングです。

このタイミングを間違えると、どれだけの量を撒いたとしても費用対効果は低いといえます。

ではどのタイミングで撒くのが良いのでしょうか?

 

土地の状況にもよりますが、基本的には年二回以上をおすすめしています。

ただし、使用される除草剤によっては年間4回までの対応が必要になります。

 

例えばホームセンターなどで良く売られているラウンドアップなどは、草から根を腐らせるタイプですので、土に効果は残りにくいため、夏の時期だと枯れた後からすぐに生えてくることがあります。

 

そのため、夏場は月に1回程度の散布が必要となり、春から秋にかけては2ヶ月に1回程度、冬は生えにくいので年間5-6回程度の散布が必要になります。

 

顆粒タイプで土に影響を与えるものは商品によりますが、草が枯れてからも4カ月程度影響を与えるものがあります。

そのようなものでしたら、3月頃に1回目を撒き、6月頃に2回目を撒くと年間を通してきれいな発電所を確保することができます。

 

また、草刈りを行ってから除草剤を撒かないと、生えた状態で草が枯れて汚くなるだけでなく、全体にきれいに散布することができず、枯れない草が残ってしまいます。

 

そのため、散布前にはきれいに草を刈るようにしましょう。

 

防草剤のコストメリットについて

 

最後に除草剤のコストメリットについてご紹介します。

除草剤が防草対策されていない太陽光発電所にとって、効果的な防草対策であるのはひとえに費用対効果が高いからといえます。

 

防草対策の方法と費用に関しては下記の通りです。

 

①草刈り

 

おおよその費用1反当たり16-20万程度(処分費用によっておおきくかわる)

シルバーなどに依頼することで安くすることができたのですが、ケーブルの断線事故などが多かったため、最近は受けてもらうことができなくなっています。草刈りで費用を下げるためには自分で行うしかないのですが、専用の機械がなく1,000㎡を手で刈るのは非常に難しいです。草刈り機などを使用したとしても、処分まで行うと丸一日仕事になります。

 

年に1回であれば自分で行うことも可能だと思いますが、初年度は最低でも2回必要です。2回行えば32-40万程度の費用が必要になり、非常に費用対効果が低くなります。

 

②植生

 

この植生はクローバーや芝生のような背が高くならない草を一面に敷き詰めて背が高くなる草が後から生えないようにする方法です。

 

上手く成功すれば費用対効果はかなり高いのですが、植生に成功するまで水を何度もあげ、その都度種を追加するなど植生が成功するまでの難易度が高く、成功している現場は非常に少ないです。

 

種は簡単にまくことができ、1反程度であれば2万円程度でクローバーの種を購入可能ですので運任せなところも多いですがチャレンジしてみても・・・

 

種は暑くなると生えてきませんので、5-6月頃が植生に適しているといわれています。

運の要素が非常に強いため、あまりお勧めができないのが正直なところです。

 

③防草シート

 

防草シートは冒頭で記載した通り使用するものによりますが、それなりの商品のものを使うとすると㎡単価は800-1000円程度になります。

 

1000㎡の場所だと80-100万程度費用が必要になってきます。

発電やパワコンに影響の出そうなところのみ設置をしたとすれば、半分以下の金額で設置が可能だと思います。しかし、風の影響などを受けやすくなったりしますので注意が必要です。

 

必要なものと理解してコストをかければその後は草刈りなどのコストは発生しにくくなり、手間もかかりにくいです。

 

④砕石

 

防草効果としては防草対策などと組み合わせると非常に強いですが、コストもかなり掛かります。

どのような砕石をどの程度の厚さで敷くのかにもよりますが、㎡単価では1500-2000円程度の費用になります。

 

効果は抜群ですがコストが高いためなかなか導入が難しいです。

 

⑤除草剤

 

では、最後に除草剤の費用について説明します。

除草剤はものによりますが1反当たり3-4万円程度です。

散布する機材は必要ですが1反当たり1時間程度で散布が可能です。

 

年二回の散布であれば、自分で行えば8万円程度で防草対策が可能です。

※交通費などは含んでおりません

 

他の防草対策などに比べると、1回あたりのコストが安いことがわかります。

定期的に作業を行う必要がありますが、正しい知識を元に除草剤散布を行えば発電所をきれいに保つことができます。

 

最後に弊社では発電所の状況に合わせて除草剤を提案することができますので、お困りの方はお気軽にご相談下さい。

 

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