狭い土地でも49.5kW発電所のスーパー過積載が可能な東西背面設置方法のご紹介と経済メリット

狭い土地でも影を気にせず大容量の発電所の設置が可能な東西背面設置方法はここがすごい!

 

太陽光発電事業が本格的にスタートしてから数年がたちました。今では太陽光発電所に向いているサイズや形の土地には多くの発電所の建設が行われており、太陽光発電事業を進めるために最も重要になっているのが土地の確保になっています。

 

実際に弊社のお客様にも土地を探すのに苦労をしている方が多く、出てくる土地は影が多かったり、小さくてあまり多くのパネルの設置ができないような土地だけど何とかなりますか?といった相談をよくいただきます。

 

太陽光発電所にとって影は天敵なので現状影が多い土地に対しての良い方法はないのですが、小さな土地に対して大規模な発電所の設置をすることは東西背面設置方法という手法を活用することで設置することができます。

 

この方法を使うことで今までアレイ間隔を狭くすることでアレイの影にパネルが影響を受けてしまう現象をなくすることができ狭い土地をより有効活用することができるようになります。

 

本コラムでは東西背面設置方法がどのような設置方法でどれくらいの土地に対してどの程度の発電所の設置が可能なのかをご紹介していきたいと思います。

 

また、土地の大きさが小さくなることは土地価格を下げることにもつながりますので平成30年度の売電単価といわれている18円の売電単価時のシミュレーションもご紹介していきたいと思います。

 

150坪の四角形の土地だと127%程度発電量の多い発電所の設置が可能!

 

東西背面設置方法とは図のようにパネルの向きを真南ではなく東と西に向けることで離隔をなくすことで多く設置することができる方法です。

 

最も発電効率が良いといわれている南面の設置ではないので発電効率は多少下がってしまいますがその分過積載を行うことができるため、狭い土地では非常に有効と考えられる設置方法といえます。

 

実際に図面上で配置をすると下記のようになります。

 

南面設置の場合、影の影響を考えてアレイ間隔を1700mmで設置しています。
東西背面設置方法だと作業スペースを500mmとしています。

 

土地の形は場所によって異なるので一概には言えませんが今回シミュレーションした土地だと南面設置は176枚単結晶300Wモジュールを使用すると52.8kWの設置が可能となります。
それに対して東西背面設置方法の場合224枚67.2kWの設置が可能となりその差14.4kWとなります。

21円の売電収入だと実に27万円もの違いが!

地域によって発電量は異なりますが日本で一番日射量が強いといわれている山梨県甲府市で14.4kWのパネルを設置した場合年間の発電量は19,799kWとなります。
※ともに南面で設置を行った場合
21円だと年間40万円以上も収入に差が出てしまいます。

 

とはいえ実際には南面設置と東西設置で発電量は異なりますので下記シミュレーションをご確認下さい。

東西設置を行ったとしても発電量の差は12,057kWとなり売電収入は税込みだと273,452円の収入差になり20年間で546万円程度の収入差になります。

 

設置枚数が多いため設置コストは高くなりますがその分の見返りは非常に大きいと思います。

設置方法 枚数 設置容量 発電量
南面設置 176枚 52.8kW 72,783kW
東西背面設置 224枚 67.2kW 84,868kW
発電量差 +12,085kW

※甲府市の500㎡程度の土地に300Wの単結晶モジュールを設置をした場合の数値になります
南面設置メーカーシミュレーションダウンロード
東西平面設置メーカーシミュレーションダウンロード

南面に14.4kW増設した場合の発電量は19,799kWなので東西設置することで発電量は40%程度低下します

南面に48枚設置 東西背面で48枚設置 発電量の低下
19,799kW 12,085kW 39%

 

お問い合わせはお気軽にどうぞ

東西背面施工に特別な部材は必要なのか?

発電量だけを見ると非常に魅力的に思える東西背面設置方法ですが設置コストは通常の南面設置と何も変わらず架台は南面のものと同じもので設置可能です。

 

特別な部材は特に必要ないため東西背面設置だと狭い土地に有効に設置できることになります。

21円の売電単価で比較した際の最終のシミュレーションは次の通りです。




パネル容量 概算設置費用 土地取得費 売電収入 回収年数 利回り
67.2kW 12,500,000円 2,000,000円 1,924,806円 7.27年 13.7%

※設置費用には遠隔監視フェンス費用が含まれています

20年間経済シミュレーションはこちらからダウンロードください

平成30年度予想売電での経済メリットを考える

東西背面設置を行った際のメリットは十分ご理解していただけたと思います。
狭い土地に多くのモジュール設置が可能な東西背面設置は来年度の売電単価といわれている18円(19円との噂もあります)でも高い利回り率を獲得することができます。

 

モジュールを筆頭に部材価格はここ数年では大きく下がりましたが平成29年度はモジュール価格が少し上がってしまいこれ以上部材は安くならないのでは・・・という話も出てきています。

 

そのため、18円の売電単価で今までと同じ程度の利回りを得るためには土地の取得価格を下げるか工事費用を交渉するなどの方法になります。

 

弊社も工事をするため工事費用を下げることの怖さを知っております。
施工単価を下げてしまうと手抜きにつながり、手抜きが発電所の故障を招き、見えないリスクを増やしてしまいます。

 

高すぎる施工単価はどうかと思いますが安すぎる施工単価は結果的にトラブルを引き起こしていますので注意しましょう。

 

土地の坪あたりの単価が21円と同じ程度と考えたときに東西背面設置を行うと収支はどうなるでしょうか?

 

売電単価21円時200坪の土地に南面設置を行った場合



売電単価 パネル容量 概算設置費用 土地取得費 売電収入 利回り
21円 67.2kW 12,500,000円 2,000,000円 1,924,806円 13.7%

売電単価18円200坪の土地に東西背面設置を行った場合



売電単価 パネル容量 概算設置費用 土地取得費 売電収入 利回り
18円 67.2kW 12,500,000円 2,000,000円 1,649,833円 11.3%

坪単価10,000円合計200万円で土地を取得した場合

 

土地価格を上手く抑えることができれば現在と全く同じ設置コストだとしても比較的高い利回り率で収支を回すことができます。

まとめ

東西背面設置方法はまだまだ設置件数が少なくリスクと考えている方もおられますが発電シミュレーションはメーカーシミュレーションでブレの少ないものとなっています。
施行自体も向きが異なっているだけで南面設置とあまり変わりませんのでコスト面も南面設置と何にも変わらないと考えています。

 

東西背面設置の割り付けお見積りは随時受け付けていますので本コラムにご興味を持っていただけた方はお気軽にお問合せ下さい。

 

お問い合わせはお気軽にどうぞ

関連記事

ついに公布!改正FIT法の告示改正を読み解く

去る8/31、ついに改正FIT法に関する省令の告示がありました。 今回の「FIT法施工規則・告示改正」は公布と...

改正FIT法におけるみなし認定の変更について

みなし認定の増設に伴う申請についての考察 ※本記事は2017年4月5日にまだJPEAに連絡がつながっていない状...

改正FIT法関係!みなし認定移行手続きの代行を承ります

KGSではみなし認定移行手続きの代行を承っています みなし認定移行は平成29年4月1日に始まった改正FIT法に...

再エネ導入、EPCのご相談はKGS株式会社へ
太陽光EPC、部材販売土、土地買取、再エネのご相談はKGSへ