過積載をとことん考える!多結晶・単結晶で徹底比較!利回りと収支はどうなる!?

過積載をとことん考える

多結晶と単結晶どちらのパネルを使うのがお得なのか?気になる疑問をごっそり解決!!

多結晶パネルと単結晶パネルは2年ほど前までは単結晶パネルが高級品で多結晶パネルが一般的という認識がありましたが、ここ1-2年は昔ほどの価格差がなくなり、限られた土地でできるだけ発電量を高くすることができる単結晶パネルを利用される方が比較的増えてきました。

しかし、ほとんどの方が何となくそちらのほうが良いという理由で明確な根拠なく単結晶を選んでいるようです。そのため本コラムでは、多結晶パネルと単結晶パネルを徹底的に比較して「多結晶を選ぶメリット」「単結晶を選ぶメリット」をご紹介していきたいと思います。

また、過積載が当たり前になってきている現在の発電事情を考慮して、多結晶/単結晶モジュールのそれぞれの過積載率ごとの利回りや収支も掲載しております。

2017年8月31日に増設の規制がかかってしまったため、これから過積載を行うのは難しいですが、新規に太陽光発電所の建設をお考えの方はご参考にしていただければ幸いです。

ちなみに、掲載している数値は実際の弊社の見積もりとメーカーシミュレーションを利用して作成しています。
見積もり・シミュレーションが必要な方はお気軽にお申し付けください。
※コミコミプランではないためフェンスや遠隔監視装置は含まれていません
※発電シミュレーションは三重県津市で真南角度10度で設置した場合の数値です

利回りの多結晶・利益の単結晶

最初に結論を記載してしまいますが実際にいろいろと比較をしていくと、多結晶を利用したほうが利回りは高くなります。単結晶を利用すると利回りはどうしても下がりますが最終的な利益は高くなります。

 

具体的な数値で比較してみます。
参考にしているメーカーはネクストエナジーの単結晶295Wと多結晶280W、多結晶270Wです。
※270Wを基準にW単価は295W+6円280W+3円となっています

比較的利回りが出やすい252枚のパネル設置を行った場合

モジュール 設置枚数 太陽電池総容量 発電量 売電収入 設置費用 利回り 最終利益
単結晶295W 252枚 74.34kW 93,579kW 2,122,372円 12,700,000円 16.71% 29,747,434円
多結晶280W 252枚 70.56kW 89,516kW 2,030,223円 12,150,000円 16.71% 28,454,458円
多結晶270W 252枚 68.04kW 86,607kW 1,964,247円 11,720,000円 16.76% 27,564,935円

※売電収入・設置費用等金額はすべて税込みの金額となります

上記のようになり最もW単価の安い多結晶270Wモジュールを使用するほうが、ほんの少し利回りが良くなります。
過積載率が低いとそこまで大きな差は出ませんが・・・

過積載率が大きくなるとどうなるでしょうか?
ネクストエナジーで組むことが可能な最大枚数が360枚ですのでこちらで計算してみます。

収益性が高くなる360枚のパネル設置を行った場合

モジュール 設置枚数 太陽電池総容量 発電量 売電収入 設置費用 利回り 最終利益
単結晶295W 360枚 106.2kW 117,996kW 2,676,149円 17,200,000円 15.56% 36,322,986円
多結晶280W 360枚 100.8kW 114,850kW 2,604,798円 16,450,000円 15.83% 35,645,960円
多結晶270W 360枚 97.2kW 112,544kW 1,964,247円 11,720,000円 16.1% 35,199,958円

※売電収入・設置費用等金額はすべて税込みの金額となります

過積載率が高くなることで全体的に利回りは上がり、それぞれの差が少し大きくなっています。
とはいえ微差程度ではあります。

弊社でも単結晶をよくおすすめさせていただいているのですが、改めてきちんと計算していくとそこまで大きな利回りの差や収益の差は出ませんでした。
※360枚ずつ設置した場合、設置費用の差が1,350,000円で毎年の収益差が123,651円程度です

下記それぞれのパネルごとの比較表

設置枚数 太陽電池総容量 過積載率 発電量 売電収入 設置費用 利回り 最終利益
360枚 106.2kW 215% 117,996kW 2,676,149円 17,200,000円 15.56% 36,322,986円
324枚 95.58kW 193% 111,455kW 2,527,799円 15,700,000円 16.1% 34,855,988円
288枚 84.96kW 172% 103,441kW 2,346,042円 14,200,000円 16.52% 32,720,838円
252枚 74.34kW 150% 93,579kW 2,122,372円 12,700,000円 16.71% 29,747,434円
216枚 63.72kW 129% 81,282kW 1,843,476円 11,200,000円 16.46% 25,669,515円
設置枚数 太陽電池総容量 過積載率 発電量 売電収入 設置費用 利回り 最終利益
360枚 100.8kW 204% 107,993kW 2,604,798円 16,450,000円 15.83% 35,645,960円
324枚 90.72kW 183% 107,993kW 22,449,281円 15,000,000円 16.33% 33,985,625円
288枚 80.64kW 163% 99,698kW 2,261,151円 13,570,000円 16.66% 31,653,013円
252枚 70.56kW 143% 89,516kW 2,030,223円 12,150,000円 16.71% 28,454,458円
216枚 60.48kW 122% 77,152kW 1,749,807円 10,720,000円 16.32% 24,276,147円
設置枚数 太陽電池総容量 過積載率 発電量 売電収入 設置費用 利回り 最終利益
360枚 97.2kW 196% 112,544kW 2,552,498円 15,850,000円 16.1% 35,199,958円
324枚 87.48kW 177% 105,483kW 2,392,354円 14,450,000円 16.56% 33,397,089円
288枚 77.76kW 157% 96,987kW 2,199,665円 13,080,000円 16.82% 30,913,303円
252枚 68.04kW 137% 86,607kW 1,964,247円 11,720,000円 16.76% 27,564,935円
216枚 58.32kW 118% 74,396kW 1,687,301円 10,350,000円 16.3% 23,396,026円

利回り順位と収益順位はこちら

利回り順位 使用パネル 設置枚数 太陽電池容量 利回り 収支順位
1位 多結晶270W 288枚 77.76kW 16.82% 7位
2位 多結晶270W 252枚 68.04kW 16.76% 12位
3位 多結晶280W 252枚 70.56kW 16.71% 11位
3位 単結晶295W 252枚 74.34kW 16.71% 10位
5位 多結晶280W 288枚 80.64kW 16.66% 8位
6位 多結晶270W 324枚 87.48kW 16.56% 6位
7位 単結晶295W 288枚 84.96kW 16.52% 7位
8位 単結晶295W 216枚 63.72kW 16.46% 13位
9位 多結晶280W 324枚 90.72kW 16.33% 65位
10位 多結晶280W 216枚 60.48kW 16.32% 14位
11位 多結晶270W 216枚 58.32kW 16.3% 15位
12位 単結晶295W 324枚 95.58kW 16.1% 4位
12位 多結晶270W 360枚 97.2kW 16.1% 3位
14位 多結晶280W 360枚 100.8kW 15.83% 2位
15位 単結晶295W 360枚 106.2kW 15.56% 1位
収支順位 使用パネル 設置枚数 太陽電池容量 最終利益 利回り順位
1位 単結晶295W 360枚 106.2kW ¥36,322,985 15位
2位 多結晶280W 360枚 100.8kW ¥35,645,960 14位
3位 多結晶270W 360枚 97.2kW ¥35,199,958 13位
4位 単結晶295W 324枚 95.58kW ¥34,855,988 12位
5位 多結晶280W 324枚 90.72kW ¥33,985,624 10位
6位 多結晶270W 324枚 87.48kW ¥33,397,088 6位
7位 単結晶295W 288枚 84.96kW ¥32,720,937 7位
8位 多結晶280W 288枚 80.64kW ¥31,653,012 5位
9位 多結晶270W 1288枚 77.76kW ¥30,913,303 1位
10位 単結晶295W 252枚 74.34kW ¥29,747,434 4位
11位 多結晶280W 252枚 70.56kW ¥28,454,457 3位
12位 多結晶270W 252枚 68.04kW ¥27,564,935 2位
13位 単結晶295W 216枚 363.72kW ¥25,669,515 8位
14位 多結晶280W 216枚 60.48kW ¥24,276,147 9位
15位 多結晶270W 216枚 658.32kW ¥24,276,147 11位

これからは単結晶で申請を入れてください!!

ここまで本コラムを見ていただいた方で気付かれたかたも多いと思いますが、投資金額に対して回収や収益を考えると、最もW単価が高い270Wのモジュールを使うのがベストであるという結論になります。

私が事業者の立場で計算しても、おそらく「多結晶270Wで行こう」と考えるでしょう。
しかし、上記のように考えても申請はできるだけ単結晶の一番高い出力のもので行ってください。

というのも太陽光発電の機材関係はここ数年で性能が大きく上がったり、金額が3分の2程度になっていたりと、あらゆるパラメータの変動が激しい業界です。

加えて、現在は申請をしてから工事ができるようになるまで早くても半年程度かかってしまいます。
そのため、現段階では多結晶270Wの発電所を作るのがベストであったとしても、半年後も同じように270Wの発電所を作ることがベストな選択であるとは言い切れません。

今までであれば、その場でベストなパネルに変更しても問題はなかったのですが、2017年8月31日以降増設には厳しい規制がかかっています。
3kW若しくは3%以上の増設を行った場合、売電単価が変更時点の価格に切り変わってしまいます。

つまり、270Wで21円の売電単価の権利を取得したのち、その時に単結晶の高出力モジュールを使ったほうが収支が良くなったとしても、変更することができません。(太陽電池の総容量が増えてしまうため)

増設だけでなく、太陽電池の総容量を減らすのも売電単価変更の対象になります。しかし、減らすぶんには20%の減り幅までOKなので、仮に295Wのパネルで申請をしていた場合、236Wのパネルまで出力を減らすことができ、後々変更の手間は増えてしまうものの、その時にあったパネルを設置することが可能です。
※ちなみに270Wの3%増は278Wとなり、パネルが280W以上になると変更できません
※この場合はパネルの枚数を減らす以外に選択肢はありません

まとめ

本コラムではできるだけ数字を明確にして多結晶と単結晶、そして過積載率についてご紹介をしてきました。

内容にご興味を持っていただけましたら、それぞれの数値を事業者様に出させていただくことも可能ですのでお気軽にお申し付けください。

KGSでは高い提案力を元に事業者様にとってどのような事業計画を立てるのが一番なのかを常に考えております。

太陽光発電事業は国の法律に則り行う事業ですのでその時の法令に合わせて、的確にご提案できるようにしておりますのでどのようなことでもお気軽にお問合せ下さい。

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