もう迷わない!騙されないために太陽光パネル・パワコンメーカーを正しい選び方をマスターする!

パネル・パワコンメーカーの選び方

そのパネル・パワコンメーカーはあなたにとって最適なものですか?

太陽光発電事業を検討される方にとってたくさんあるパネル・パワコンメーカーはきっと事業者様の頭を悩ませていると思います。
いくつかの業者から提案を受けているときは提案業者が懇意にしているメーカーの良いところだけを説明されることが多いので特に悩まれることが多く、本当にそのメーカーが最適なのか判断がつきにくいです。

提案している会社からほかのメーカーを提案してくれることは少ないため事業者様がご自身で勉強して自分の発電事業に合うメーカーを調べなければいけません。

そのような方に向けて本コラムではできるだけ具体例を挙げながらどのようにパネルを選ぶべきなのか?今はどんな製品が出ているのかをご紹介していきたいと思います。

弊社で取り扱っていないメーカーは詳細を記載することができませんのであらかじめご了承ください。

適切なメーカーの選択することは発電事業を成功させるために必要なので正しく理解するようにしましょう。

1.パネルメーカーは数百社程度あるが実際に作っているところは多くない!?

太陽光発電のパネルのメーカーは全世界に数百社程度あるといわれており、弊社でもいまだに名前も知らないようなメーカーがたまに出てくるくらい様々なメーカーが国内でも流通しています。

日本国内でほとんど流通していないメーカーを除いても30社程度のメーカーが常に出回っています。

しかし、30社のメーカーあったとしても自社で製造しているメーカーは少なく工場までたどると実は10社程度にまとめることができます。
つまり、メーカーが違っていても製品は全く一緒のことも多いです。

もう少し突っ込んで説明しますと工場ではセルといわれる多結晶であれば基本ブルーの部分、単結晶であれば黒の部分をパネルに張り付けるだけで、そのセルを提供している会社はもっと少なく、工場は別だとしても発電を実際に行うセルの部分は5-6社程度に絞れると思います。
※ちなみにもう少し前のウェハーやインゴットまでさかのぼると最終的に2-3社に絞られます

そのためパネルメーカーが異なっていても根本的な部分で実は同じパネルといえることが多いのです。

1-1 メーカーが違うと何が違うのか?

パネルメーカーが違っても実際のパネルや発電をするセルの部分が同じことが多いということを説明させていただきましたが、メーカーが違うと何が異なってくるのでしょうか?

製品が同じでメーカーが違う場合に変わってくるのは下記の項目です

①価格
②保証内容
③納期
④シミュレーション数値

価格・保証・納期が違ってくるのはわかりますがものが同じなのにシミュレーション数値が違うのは不思議ですね。
以前あるメーカーになぜ製造元のシミュレーションと数値が異なるのかを聞いたことがあります。
メーカーは独自の基準でシミュレーションを出すので同じ製品でも必ずしも同じ数値はならないとのことでした。

なお、どこのメーカーがどこの工場で作られたモジュールを使っているかは基本的には教えてくれません。
弊社では製造元のメーカーから内緒で教えてもらったりしているのですが、それでもすべてを把握しているわけではありません。
また、メーカーによっては定期的に製造するメーカーを変えている場合もあります。

そのため本コラムではどのメーカーがどこのパネルメーカーの商品を使っているのかは伏せさせていただきます。
※どうしても気になる方はお気軽にお問合せください

1-2 パネルを選ぶときは価格と保証内容と実発電量!

1-1でご説明させていただいたように実は同じメーカーの商品だったということは多いのですがそうなるとますます事業者様はどのパネルメーカーを使えばいいのかがわからなくなってしまいます。

そんな時に弊社で「参考にされてはどうですか」と伝えているのが下記3つの指標です

①価格
②保証内容
③実発電量

この中でわかりやすいのは価格だと思います。
通常太陽光パネルの価格はW単価で計算しますのでそれぞれのメーカーのW単価を確認すればすぐにわかります。
※295WのパネルのW単価が60円だった場合1枚17,700円となります

ただし、パネルの価格は各社で大きな差がありますのでいろいろと聞いて見えてください。

保証内容は同じ内容だとしても単純に比較できないことが多いです。
というのはメーカーが潰れてしまうとその保証が使えないことがあるためです。

例えば国内の大手メーカーは基本的に中国メーカーの商品を変えて販売しています。
保証内容が全く同じだとしてもメーカー倒産リスクで考えたときに全く知らない中国メーカーよりも国内の大手メーカーの方が倒産リスクは低いことが多いので保証内容は単純比較が難しです。
※シャープや東芝の例もあるので一概に国内メーカーがいいとは言えませんが・・・・

とはいえ保証内容はメーカーを選ぶ際のわかりやすい指標になります。
特に比較検討すべきはシステム保証です。

パネルのみを作っているメーカーの場合システム保証が基本的には存在していません。
システム保証はパネル・パワコンなどをそのメーカーで購入することで発電所に不具合が出たときにそのメーカーにすべて丸投げができるというものです。
システム保証がついていることで発電所トラブルの際に普及が早くなることがありますのでメーカー比較するときには注目されてみてはいかがでしょうか!

1-3 特殊な保証のご紹介

ここでは少し特殊な2つの保証をご紹介します。

1つ目が抑制保証です
これは日本のエクソルというメーカーがつけている保証でエクソルのパネル・パワコンを購入すれば無償でつけることができる保証です。
保証の内容としては九州電力をはじめとした出力抑制がかかる地域で出力抑制がかかってしまい売電収入が減ってしまった時に一定基準の売電収入を保証するものです。

九州電力などの出力抑制がかかる可能性が高い地域には向いている保証です。

2つ目がパネルだけでシステム保証
これは正式名称ではありませんが本来システム(パワコン・ケーブルまで)で購入をすることでつけることができるシステム保証ですがいくつかのメーカーはパネルの購入だけでシステム保証を付けることができます。

この保証を使うことで建設コストを下げて、リスクを下げることもできます。

もう一つ特殊な保証ではありませんがメーカーが出している自然災害保障についてもご説明しておきます。

自然災害保障は通常地震・津波以外の災害や盗難に対して使える保証でメーカーで入れるものから普通の保険会社で加入するパターンがあります。

メーカーで加入することができる自然災害保障にもメーカーの特徴が表れています。
非常にコストが安いものから保証範囲が弱いものまでいろいろとありますのでよく検討される必要があります。
※すべてのメーカーが持っているわけではありません

2.海外モジュールの市場は群雄割拠

固定価格買取制度が始まった当時は国内メーカーも比較的多かったのですが売電単価が下がり発電所の建設コストを下げないと収支が良くならない今、産業太陽光発電所でよく使われるのは安い中国製のモジュールです。
※国内メーカーもほとんどが中国モジュールを採用しています

この項目では海外メーカーで代表的なメーカーを取り上げてご紹介していきたいと思います。

2-1 カナディアンソーラー

カナディアンソーラーは固定価格買取制度が始まった時から非常に多く採用されている海外モジュールです。
一時期メーカーの驕りがあり価格が下がらず、納期も遅くなってしまい多くの施工業者が採用を取りやめたことで一時期使われることが少なくなっていましたが知名度は抜群で海外メーカーの中で一番知られているといってもいいと思います。

現在は多結晶・単結晶両方のパネルを生産しています
※2017年7月現在多結晶270W単結晶295Wが支流となります

設置をしたお客様の話では可もなく不可もなくといった感じだそうです。
単結晶は最近価格が下がってきたため弊社では販売実績がありませんのであくまで多結晶での話です。
※単結晶はほかのメーカーの方が安いため

知名度が高いので売りやすいですが性能・費用ともほかのメーカーの方が良い場合があります。
また、単結晶パネルは納期が少しかかるというデメリットもありますので購入を検討される方はご注意ください。

代表型番①CS6K-295MS

カナディアンソーラーCS6K-295MS
参照URL:カナディアンソーラーHP

代表型番②CS6K-270P

CS6K270
参照URL:カナディアンソーラーHP

2-2 JAソーラー

JAソーラーは2015年ごろから日本市場に出始めたメーカーで知名度はあまり高くありません、JAという名前のため農協と間違えている人もいます。
日本での認知度は低いのですが世界的な出荷量は多く、世界的にベスト5には常に入っているメーカーです。
次に紹介するトリナソーラーと同じく多くの国内メーカーが採用していて実はJAソーラーのパネルだったといことが比較的多いです。
国内にも在庫を抱えていて素早し対応が可能となっています。

単結晶・多結晶両方とも取り扱っていて性能・コストともにレベルが高いといえます。
特にコストについては最安値といえるメーカーです。

弊社ではJAソーラーをおすすめすることが多いです。

代表型番①JAM6(K)-60-295/PR

JAM6(K)-60-295/PR
参照URL:JAソーラーHP

代表型番②JAP6-60-270-4BB

JAP6-60-270-4BB
参照URL:HP

2-3 トリナソーラー

トリナソーラーも比較的早く日本市場に参入をした会社で認知度は比較的高いメーカーといえます。

JAソーラーと同じく生産工場として選ばれることも多く、性能は多くの会社に認められています。
これまでのメーカーと同じく単結晶・多結晶両方とも取り扱っておりコストも最安値に近いです。

弊社ではあまり採用しないのですがその理由は納期が読めないというためです。
生産計画ががちがちに決まっていて2017年7月の状況で多結晶パネルの納期が2.5カ月、単結晶パネルの納期が6カ月程度となっています。

納期が長いメーカーは発注のタイミングが難しく、通常工事に入る1か月程度前に発注を行うのですが多結晶でも納期が2.5カ月かかってしまうので工事が大きく伸びてしまうことが多いです。

メーカーには短納期でと依頼しているのですがなかなか納期が短くならないのが現状です。

代表型番①HONEY M PLUS295 2205DA0.8

 M PLUS295 2205DA0.8
参照URL:JAソーラーHP

代表型番②HONEY 270 PD05

HONEY 270 PD05
参照URL:トリナソーラーHP

2-4 JINKOソーラー

JINKOソーラーは世界的に出荷量が多いメーカーで日本市場にはいち早く参入していましたが知名度は高くありません。

また、中東あたりで大型の受注を受けたらしく単結晶パネルの納品が半年以上かかるみたいです。

単結晶と多結晶の価格が差が少なくなっている現在架台や工事費用を考えると単結晶パネルを使ったほうがコストは下がるので単結晶パネルの納品が読めないと採用は難しいです。

JINKOの特徴はよくも悪くも価格変動が非常に激しいメーカーです。
というのも2016年7月ごろに非常に大きな値下げを各会社が行ったのですがその皮切りとなったのがJINKOソーラーの大幅な値下げだったからです。

それが2017年7月現在8月ごろを目安に値上がりをするという話が出ています。

コストは安いですが最安値ではありません、あまり販売していませんが性能が高いという話はあまり聞きません。

代表型番①JKM-270PP-60

JKM270PP
参照URL:ジンコソーラーHP

代表型番②JKM295M-60

JLM295M
参照URL:ジンコソーラーHP

2-5 ハンファQセルズ

ハンファQセルズはただ単にQセルズといわれることが多いです。
もともとはハンファとQセルズという二つのブランドを展開していたのですが、ハンファブランドが不調なため好調なQセルズブランドに統合したといった感じです。

Qセルズはもともとドイツのブランドで世界一といわれるぐらいの性能を誇っていました。
その名残で韓国のハンファに買収された後も高い発電量を維持していてQセルズブランドは構成納品と認識している方も多いです。

他のメーカーとは異なり基本的には多結晶のパネルのみを販売しています。
60セルタイプのパネルの発電量が他社より高く他社パネルが通常270Wに対して285Wのパネルを販売しています。

しかし、単結晶のパネルが多く採用されるようになっている今の市場に多結晶の良いパネルはニーズが合わずメーカーとして苦戦しているように思います。

単結晶のパネルもあるのですが基本的には住宅用で費用もかなり高めとなっています。

代表型番Q.PLUS BFR-G4.1 285

 Q.PLUS BFR-G4.1 285
参照URL:ハンファQセルズHP

2-6 インリー

インリーも早い段階で日本市場に参入していた会社です。
2015年年末ごろに財務状況が悪くなり倒産するかも?といったうわさが流れてからはあまり聞かなくなりました。
※銀行から資本が入り事なきを得たそうです

一度悪いうわさが流れてしまったためすでに認定が完了していてパネルの変更ができない案件以外ではあまり話を聞きません。

価格はあまり安くなっておりませんが、性能は比較的高いとは言えます。

代表型番①YLM295-60

YLM295-60
参照URL:インリーソーラーHP

代表型番②YGE270-60

YGE270-60
参照URL:インリーソーラーHP

3.国内メーカーは家庭用パネルに目を向けている

産業用に展開している国内メーカーもありますのが国内大手メーカーはハウスメーカーと手を組んで住宅用の市場を攻めていることが多く積極的に産業用には着手していないように思えます。

とはいえ産業用市場に積極的に取り組んでいるメーカーもありますのでここでは産業用に取り組んでいるメーカーを主に紹介していきたいと思います。

3-1 ネクストエナジー

もともとは太陽光モジュールの中古販売などを行っていたメーカーで積極的にモジュールの販売を行い始めたのは2015年くらいからです。
自社工場をもっているわけではなく海外のメーカーのOEM商品の販売を行っています。

保証などを充実したり、弊社の知るところ過積載を最も早く提案していたりとメーカーとしての工夫を積極的に行っております。
コストは最安値に近くパネルの性能は高いといえます。

多結晶・単結晶両方ともに取り扱っていて納期もそこまで遅くありませんので使いやすく弊社でもよく販売するメーカーです。

代表型番①NER660M295

NER660M295
参照URL:ネクストエナジーHP

代表型番②NERP156*156-60-P SI 270W

NERP156*156-60-P SI 270W
参照URL:ネクストエナジーHP

3-2 エクソル

保証の項目で記載しましたが出力抑制保証を付けて販売を行っている会社です。
単結晶・多結晶ともに取り扱いを行っています。

もともとは商社として活動を行っていたため自社商品以外に様々なメーカーの商品の販売も行っていてお客様の状況に合わせて提案ができます。

出力抑制の保証がついているので九州などの出力抑制地域で良く出回っていると聞いています。
※弊社では販売実績はありません

代表型番①XLKT-270PK

XLKT-270PK
参照URL:エクソルHP

代表型番②XLM60-300X

XLM60-300X
参照URL:エクソルHP

3-3 そのほか大手メーカー補足

太陽光発電を販売している国内大手メーカーだと下記のようなメーカーがあります。

①三菱
②パナソニック
③シャープ
④東芝

3の冒頭にも記載しましたがこれらのメーカーも産業用のパネルは販売しています、ただどうしてもモジュールのコストが高くなってしまっています。
※W単価で20円ほど高くなり、1kWあたり2万円ぐらいの差になります

性能的にもそこまでの大差はありませんのでこれらのメーカーを使うメリットはあまりないと思えます。

4.パワコンは過積載率・保証・メーカー対応で選ぶ

パワコンはモジュールと違って商品の性能が大きく異なっているので選ぶ基準がわかりやすいです。
ただし、後々詳しく記載しますがメーカーOEM製品というのがあり、このことを正しく理解しておかないと適切なパワコンを選ぶことができないことがありますので注意です。

4-1 パワコンの注意点

パワコンはパネルが発電した電気を売電できるように変換するための機器です、どれだけ発電してもパワコンの能力が低ければ売電することはできません。
※※直流の電気を交流に変換する機器で変換時のロス変換効率といい高いほど売電収入は増えます

また、パワコンの性能で接続できるパネルの枚数が変わりますので次の項目で説明する過積載を行うためにもパワコンの選び方は重要になります。

ちなみに発電所で一番壊れやすいといわれているのがパワコンでメーカーによって壊れやすさには明確に差が出ています。

住宅地に発電所の設置をされる場合、パワコンの音が問題でもめてしまうこともありますので、性能以外で気を付けないといけない点が比較的多いです。

注意すべき点は過積載率・保証・メーカーの対応で特にこれからはメーカーの対応が重要になってくるといわれています。
パワコンに不具合が生じたときにどのような対応をするのかはメーカーによって異なりますので確認するようにしましょう。

4-2 過積載率とは何か

これから新設で発電所を設置する方が利益率や収益をよくするために理解すべきなのが過積載という考え方です。

過積載については他コラムで細かく記載しているのでそちらを確認していただきたいのですが簡単に言いますとパワコンの容量より大きな容量のパネルを設置することでkW単価を下げて発電所を設置することができて利回り率を高くすることができます。
ちなみに利回り率が最も高くなるのは150%程度の設置を行った時です(49.5kWのパワコンに75kW程度のパネルを設置)
この程度の過積載で発電所の設置を行うと21円の売電単価でも15%以上利回りを得ることが可能になります。

過積載はこれから太陽光発電所の設置をする方が収益をよくするために必ず必要な方法なのですが、どの程度の過積載ができるかはパワコン性能に依存しますのでこのことをきちんと把握しないと適切な過積載を行うことができません。

4-3 パワコンの代表的な保証

パワコンの代表的な保証は機器保証といわれるパワコンが壊れたときに交換や修理を行ってくれる保証です。

各メーカーによって無償の期間、有償で延長することができる期間が異なっています。
単相のパワコンは基本10年間の保証が無償でついています。
三相パワコンは無償1年か無償5年、有償で10年以上に変更可能ということが多いです。

気をつけるべき点としてパワコンメーカーの中には購入時に保証の申し込みを行わないといけないメーカーがあり、入り忘れても後々加入することができず取り返しがつかないということがあります。
販売会社の中にはよく理解していない会社もあるので気を付けましょう。

代表的なパワコンメーカーの保証範囲について

メーカー 型番 無償保証 有償保証 最大保証期間
田淵電機 ECU-S99MP5-L 1年間 9年間 10年間
EPU-T99P5-SFL 1年間 9年間 10年間
オムロン KP55M2-J4-A 10年間 有償保証なし 10年間
新電元 PVS9R9T200B 1年間 9年間 10年間
安川電機 CEPT-P2AAB9P9 1年間 9年間 10年間
SMA SB4500-TL 10年間 最大10年 20年間
STP10000TLEE-JP11 5年間 最大15年 20年間
デルタ電子 RPI H5.5J(P) 10年間 有償保証なし 10年間
RPI H10K(P) 10年間 有償保証なし 10年間

5.パワコンメーカー紹介(国内メーカ編)

パネルと違いパワコンは国内メーカーも産業用にはよく使われています。
性能は国内・海外どちらのほうが優れているなどはなく各メーカーごとに国内でも使いやすい・使いにくいといったメーカーがあります。

それぞれのメーカーを紹介するにあたり、過積載ができるメーカーなのか保証の内容・対応内容について説明をしていきたいと思います。

5-1 田淵電機

田淵電機はおそらく国内シェアNO1のメーカーです。
ただ、過積載率・対応内容・故障のしやすさが問題となりここ1-2年で設置される台数は大きく減ってしまいました。

知名度は抜群のためまだ設置される方はおられるのですが弊社などの設置会社からは選ばれにくくなっています、その理由は壊れやすいからです。
最近のパワコンはパワコンを冷やす際にファンを使わないのですが田淵はファンがついてよくここが故障します。(2017年7月現在)

特に以前のものはパワコンの下にファンがついており、伸びた草がファンに入ってしまい壊れてしまったという事例が多数ありました。
※現在は横にあり草は入りにくくなっています
また、ファンはパワコン起動中常に動いているため果たして10年間も持つのかという指摘が多く、実際に数年で壊れてしまっている報告もあります。

また、田淵電機は過積載をあまり行うことができず通常130%程度の過積載しかできません。
※機器の性能的には170%程度の過積載が可能ですが保障の対象外になってしまう
※2017年7月ごろから過積載がOKになりなんと今までの倍詰めるようになりました(パネルによります)

騒音の問題も良く取り上げられます。
ファンが駆動しているためほかのパワコンに比べて音が大きく近隣トラブルになってしまった例を何度か聞いています。

田淵電機のトラブルはインターネット上にもよく取り上げられており、これから設置を行う事業者様の中には田淵電機以外のパワコンを使ってほしいとご要望いただくことも少なくはありません。

田淵電機のパワコンは3相・単相どちらもあります。
保証期間
単相パワコンは無償10年
三相パワコンは無償1年 有償で10年に変更可能

トラブル時の対応は比較的早いですが現場で修理ができない場合、代替え機がないことがあります。
そのため、発電所が一時止まってしまうケースがあります。

代表型番①EPC-S99MP5-L

EPC-S99MP5-L
参照URL:田淵電機HP

代表型番②EPU-T99P5-SFL

EPU-T99P5-SFL
参照URL:田淵電機HP

5-2 オムロン

オムロンは田淵電機に次いでシェアが多いメーカーだと思います。
田淵電機と同様もともとは過積載に対してあまり対応できていませんでしたが、2017年に発売したKP□M2シリーズは過積載率を大幅に改善したことでよく使われるようになっています。

また、パネルメーカーのパワコンをよく作っており、ソーラーフロンティア・Qセルズなどのメーカーのパワコンに正式採用されています。

オムロンは単相のパワコンがほとんどで5.5kWと4.4kWの2種類が主に使われています。

オムロンパワコンのネックは費用です。
特に海外パワコンにくべると費用が高くなってしまい過積載がそこまでできない土地の場合、海外パワコンを選択される方が多いです。

保証は10年間の無償保証。
※有償保証はありません
メーカーOEM製品の場合15年間のシステム保証の場合もあります。

故障時の対応ですが故障やトラブルが少ないためあまり事例がありませんが対応してもらった案件については比較的素早い対応をしてくれており今のところは気になりません。

壊れたパワコンの修理時には代替え機を用意してくれますので発電所が止まることも少なく安心です。

代表型番KP55M2-J4-A

KP55M2-J4-A
参照URL:オムロンHP

5-3 新電元・山洋電気・安川電機

新電元と山洋電気と安川電機は特徴が似ているので合わせてご紹介します。
この三つのメーカーの特徴は費用が高いという点です。

使用されている事業者様の中には商品の性能が高いため新しい発電所でも使いたいといわれる方もおられるのですが他のパワコンメーカーの費用がだいぶ下がってきたのに対してほとんど安くなっていないためどんどん減ってきて現在弊社ではほとんど販売していません。

また、過積載を行うと田淵電機同様保証が効かなくなるため過積載があまりできずこの点でも使いにくいといえます。

どちらのパワコンメーカーも三相パワコンしかありませんのでどうしても三相パワコンを使わなくてはいけなくて、田淵電機を使いたくないという事業者様ぐらいしか使いようがないとい考えています。

保証は田淵電機と同様に1年間の無償・有償で10年間に変更することができます。

新電元代表型番PVS9R9T200B

PVS9R9T200B
参照URL:新電元HP

山洋電気代表型番P73J992RJC

P73J992RJC
参照URL:山洋電気HP

安川電機代表型番KP55M2-J4-A

CEPT-P2AAB9P9
参照URL:安川電機HP

5-4 三菱電機・パナソニックOEM製品

少し特殊なパワコンですがJAソーラーやネクストエナジーが正式採用しているパワコンにパナソニックや三菱電機製のものがあります。

OEM製品ですのでそれぞれのメーカーの型番がついていますが比較的いろいろなメーカーがパナソニックや三菱電機を使っており、コスト・過積載率の点で非常にメリットが出やすいです。

どちらのパワコンも費用はオムロンや海外パワコンよりも安く、過積載率も200%程度可能となっており申し分ありません。
いずれも単相パワコンで保証は10年間ついています。

OEM製品を購入するほとんどの場合、システムで購入することになると思います。
そのため対応は販売メーカーがきちんと対応してくれます。

ちなみになぜか三菱電機・パナソニックでOEM製品ではないそれぞれのメーカーの独自のパワコンを購入するとOEM製品の1.5倍くらいの価格になります。

三菱電機代表型番PV-PS55K2

PV-PS55K2
参照URL:三菱電機HP

パナソニック代表型番VBPC255B

VBPC255B
参照URL:パナソニックHP

6.パワコンメーカー紹介(海外メーカー編)

パネルに比べるとパワコンは国内メーカーが選択される可能性が高いですが海外メーカーも選ばれる方は多いです。
海外メーカー全体に言える弱点ですが海外では過積載という考え方がないのでどうしても過積載率が低いメーカーが多くなっています。

また、三相のパワコンの場合国内のメーカーとは違い絶縁トランスというトランスが必要になってしまい絶縁トランスの設置に費用が大きくかかってしまうことがあります。
そのため海外の三相パワコンを使う場合は注意しましょう。

6-1 SMA

世界のシェアでみるとおそらくNO1のメーカーです。
性能も素晴らしく性能上SMA4.5kWのパワコンを11台使う発電所が最も過積載を行うことができます。

初期設定が難しいという点はあるもののパワコンの故障が少なく、圧倒的な過積載を行うことができるという点で選ばれることが多いです。

パワコンの種類は単相4.5kWと5.4kW、三相9.9kWの3種類がありますが5.4kWのパワコンは9台で48.6kWと容量が中途半端で使いにくいのが正直なところです。
コストが比較的高くコストで選択されなくなることが多いです。

これは個人的な意見もありますが壊れにくさは全パワコンで1番だと思います。
※ただし、設定上のトラブルはよく聞きます
対応に関してなんですがほとんど壊れないため正直よくわかっていません。

保証は単相パワコンの場合無償10年間、有償で最大20年間まで延長が可能
三相パワコンの場合無償5年間、有償で20年間まで延長が可能
20年間の保証を付けることができる点も非常に魅力的といえます。

代表型番①SB4500TL-JP

SB4500TL-JP
参照URL:SMAHP

代表型番②SUNNY TRIPOWER 10000TLEE-JP

SUNNY TRIPOWER 10000TLEE-JP
参照URL:SMAHP

6-2 デルタ電子

コストが安いということで一時期よく販売されたパワコンメーカーです。
5.5kW5.9kW9.9kWの単相パワコンがありますが5.9kWパワコン以外あまり過積載ができないため最近はあまり使われていません。

また、つい最近問題になっているのが9.9kWパワコンは9.9kW以上の電気が流れるとなぜか自動的に抑制がかかってしまいパワコンが止まって売電ができないという現象が弊社案件で何件かあり、他社でも同様のトラブルが発生しているみたいです。
※2017年7月現在

連係をしたのに思ったより発電量が少なかった方で9.9kWのデルタパワコンを設置されているのでしたらパワコンを確認してみましょう。

ちなみにパワコン側に問題がある場合販売店経由でメーカーに問い合わせをするとメーカーが現場確認して、不備があれば交換などの対応をしてくれます。

単相パワコンの保証はいずれも10年間の無償保証がついています。
※延長保証はありません

代表型番①RPI H5.5J(P)

RPI H5.5J(P)
参照URL:デルタ電子HP

代表型番②RPI H10K(P)

RPI H10K(P)
参照URL:デルタ電子HP

6-3 そのほか海外パワコン

ここでご紹介したSMAやデルタ電子以外にも海外パワコンでは携帯電話で有名なHUAWEIや世界的によく使われているサングロウなどがあります。

しかし、これらのパワコンは10kW以上のパワコンになっていて出力の電圧値が440Vになっているため低圧の発電所としてそのままでは売電することができません。
※低圧の発電所の電圧値は200Vにしないといけないため
そのため電圧値を下げるためのダウントランスというものが必要になり、その分コストが余分にかかってしまいます。

また、どちらのメーカーのパワコンも同じですが基本的にあまり過積載を行うことができず、コスト・過積載の問題のため使われることがほとんどありません。
※高圧の発電所には使われることが多いです

7 まとめ

太陽光発電所を設置する場合に必ず考えないといけないパネルとパワコンの選び方についてご紹介してきました。

パネル・パワコンメーカーともどこを選ぶかによって事業収支は大きく変わってきますので、妥協せずにパネルメーカーの選定を行ってください。

ここで記載したメーカーは有名どころのメーカーばかりでご紹介できていないメーカーもたくさんあります。
また、太陽光発電業界のスピードは非常に早く今回ご紹介させていただいたことがずっと同じということはありません。
そのため最新の状況を確認したい方はお気軽にお問合せください。

KGSでは再生可能エネルギーの導入支援を行っていますのでどのようなことでもお気軽にご相談いただければと思います。


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