もう迷わない!騙されないために太陽光パネル・パワコンメーカーを正しい選び方をマスターする!

パネル・パワコンメーカーの選び方

そのパネル・パワコンメーカーはあなたにとって最適なものですか?

太陽光発電事業を検討される方にとってたくさんあるパネル・パワコンメーカーはきっと事業者様の頭を悩ませていると思います。

 

いくつかの業者から提案を受けているときは提案業者が懇意にしているメーカーの良いところだけを説明されることが多い為、特に悩まれることが多く、本当にそのメーカーが最適なのか判断がつきにくいです。

 

設置会社から複数のメーカーを提案してくれることは少ないため、事業者様がご自身で勉強して自分の発電事業に合うメーカーを調べなければいけません。

 

本コラムではどこのパネル・パワコンメーカーを選べばいいかわからない事業者様へできるだけ具体例を挙げながらどのようにパネルを選ぶべきなのか?今はどんな製品が出ているのかをご紹介していきたいと思います。

 

弊社ですべてのメーカーを取り扱っているわけではないので取り扱いの無いメーカーは詳細を記載することができませんのであらかじめご了承ください。

 

適切なメーカーの選択することは発電事業を成功させるために必要なので正しく理解するようにしましょう。

 

1.パネルメーカーは数百社程度あるが実際に作っているところは多くない!?

 

太陽光発電のパネルのメーカーは全世界に数百社程度あるといわれており、弊社でもいまだに名前も知らないようなメーカーがたまに出てくるくらい様々なメーカーが国内でも流通しています。

 

日本国内でほとんど流通していないメーカーを除いても、30社程度のメーカーが常に出回っています。

 

しかし、30社のメーカーあっても実際に作っているメーカーは10社程度にまとめることができます。
つまり、メーカーが違っていても製品は全く一緒のことも多いです。

 

もう少し突っ込んで説明しますと、工場ではセルといわれる多結晶であれば基本ブルーの部分、単結晶であれば黒の部分をパネルに張り付けるだけで、そのセルを提供している会社はもっと少なく、工場は別だとしても発電を行うセルを作っているのは5-6社程度に絞れると思います。
※ちなみにもう少し前のウェハーやインゴットまでさかのぼると最終的に2-3社に絞られます

 

そのためパネルメーカーが異なっていても根本的な部分で実は同じパネルといえることがあります。

 

パネルメーカーの実は・・・

販売メーカー A社 B社 C社 D社 E社
パネル製造 A社 A社 C社 D社 E社
セル製造 A社 A社 A社 D社 D社
インゴット輸入元 A社 A社 A社 A社 A社

※上記表はあくまでイメージになります

 

1-1 メーカーが違うと何が違うのか?

 

パネルメーカーが違っても実際のパネルや発電をするセルの部分が同じことが多いということを説明させていただきましたが、メーカーが違うと何が異なってくるのでしょうか?

 

製品が同じでメーカーが違う場合に変わってくるのは下記の項目です

①価格
②保証内容
③納期
④シミュレーション数値

以前、あるメーカーになぜ製造元のシミュレーションと数値が異なるのかを聞いたことがあります。
担当者が言うにはメーカーは独自の基準でシミュレーションを出すので、実は同じ製品だったとしても同じ数値はならないとのことでした。

 

どこのメーカーがどこの工場で作られたモジュールを使っているかは基本的には教えてくれません。
弊社では製造元のメーカーから内緒で教えてもらったりしているのですが、それでもすべてを把握しているわけではありません。

 

また、メーカーによっては定期的に製造するメーカーを変えている場合もあるので、本コラムではどのメーカーがどこのパネルメーカーの商品を使っているのかは伏せさせていただきます。
※どうしても気になる方はお気軽にお問合せください

1-2 パネルを選ぶときは価格と保証内容と実発電量!

 

1-1でご説明させていただいたように、実は同じ商品だったということがあるので、ますます事業者様はどのパネルメーカーを使えばいいのかがわからなくなってしまいます。

 

そんな時に弊社で「参考にされてはどうですか」と伝えているのが下記3つの指標です

①価格
②保証内容
③実発電量(もしくは共通シミュレーション)

①価格
この中でわかりやすいのは価格だと思います。
通常太陽光パネルの価格はW単価で計算しますのでそれぞれのメーカーのW単価を確認すればすぐにわかります。
※295WのパネルのW単価が60円だった場合1枚17,700円となります

 

W単価が安くても良いパネルも増えてきていますのでいろいろなメーカーのパネル状況を聞いてみてください。
事業者様に最適なパネルがきっと見つかると思います。

 

②保証内容
保証内容が同じでもメーカーが潰れてしまうとその保証が使えないことがあるため単純に比較できないことが多いです。

 

例えば国内の大手メーカーは基本的に中国メーカーの商品を自社ブランドとして販売しています。
保証内容が全く同じだとしてもメーカー倒産リスクで考えたときに全く聞いたことがないメーカーよりも大手メーカーの方が倒産リスクは低いといえます。
※シャープや東芝の例もあるので一概に国内メーカーがいいとは言えませんが・・・・

 

絶対に潰れないメーカー必ず使うことができる保証は存在しませんが、やはり知っている分安心できると考える方が多いように感じます。

 

単純な比較は難しいですが保証内容はメーカーを選ぶ際のわかりやすい指標になります。
比較をするときに注目してもらいたいのはシステム保証と災害保証です。
※詳しくはほど説明します

 

パネルのみを作っているメーカーの場合システム保証が基本的にはありません。
システム保証はパネル・パワコンなどをそのメーカーで購入することで発電所に不具合が出たときにそのメーカーにすべて丸投げができるというもので、システム保証がないと故障した際にパワコンが原因なのかモジュールが原因なのか究明に時間がかかり売電の再開に時間がかかってしまうことがあります。
システム保証がついていると買電の再開が早くなることがありますのでメーカー比較するときには注目されてみてはいかがでしょうか!


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1-3 特殊な保証のご紹介

 

ここでは少し特殊な2つの保証をご紹介します。

 

1つ目は抑制収入保証です
これは日本のエクソルというメーカーがつけている保証でエクソルのパネル・パワコンを購入すれば無償でつけることができる保証です。

 

保証の内容は九州電力をはじめとした出力抑制がかかる地域で出力抑制がかかってしまい売電収入が減ってしまった時に一定基準の売電収入を保証するものです。
九州電力などの出力抑制がかかる可能性が高い地域には向いている保証です。

 

2つ目はパネルだけでシステム保証
これは正式名称ではありませんが本来システム(パワコン)で購入をすることでつけることができるシステム保証ですがいくつかのメーカーはパネルでシステム保証を付けることができます。

 

システム保証を使うことで故障時のトラブルを防ぐことが買電再開を早く行うことができます。

 

もう一つ特殊な保証ではありませんがメーカーが出している自然災害保障についてもご説明しておきます。

 

自然災害保障は通常地震・津波以外の災害や盗難に対して使える保証でメーカーで入れるものから普通の保険会社で加入するパターンがあります。

 

メーカーで加入することができる自然災害保障にもメーカーの特徴が表れています。
非常に費用が安いものから保証範囲様々なものがありますのでよく比較する必要があります。
※すべてのメーカーが持っているわけではありません


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2.海外モジュールの市場は群雄割拠

 

固定価格買取制度が始まった2012年は国内メーカーも比較的多かったのですが近年は売電単価が下がり発電所の建設コストを下げないと事業収支が良くならないため、産業太陽光発電所でよく使われるのは安い中国製のモジュールです。
※良く聞く国内メーカーもほとんどが中国モジュールを採用しています

 

この項目では海外メーカーでよく聞くメーカーをご紹介していきたいと思います。

 

2-1 カナディアンソーラー

 

カナディアンソーラーは固定価格買取制度が始まった時から非常に多く採用されている知名度の高い海外パネルメーカーです。
一時期メーカーの驕りがあり価格が下がらず、納期も遅くなってしまい使うのをやめた施工店が多く、国内出荷量は少なくなっていましたが知名度は抜群で海外メーカーの中で一二を争う知名度です。

 

現在は多結晶・単結晶両方のパネルを生産しています
また、独自のモジュール開発を行っておりハーフセルモジュールという影に強いパネルを2017年後半より販売しており、今後のメイン商品として各社との差別化を図っています。

 

設置をしたお客様の話では可もなく不可もなくといった感じだそうです。
単結晶は弊社では販売実績がありませんのであくまで多結晶での話です。
※単結晶はほかのメーカーの方が安く発電量が良いためあまりおススメしていません

 

知名度が高いので事業者様が安心しているこのですが性能・費用ともほかのメーカーの方が良い場合が多いと思っています。
また、2018年1月現在単結晶パネルは納期が長くなるというデメリットもありますので購入を検討される方はご注意ください。

 

代表型番①CS6K-295/300MS

カナディアンソーラーCS6K-295MS

参照URL:カナディアンソーラーHP ※型番は掲載当時の為、メーカーで変更されている場合がございます。(2018年1月現在)

代表型番②CS6K-270/275P

CS6K270

参照URL:カナディアンソーラーHP ※型番は掲載当時の為、メーカーで変更されている場合がございます。(2018年1月現在)


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2-2 JAソーラー

 

JAソーラーは2015年ごろから日本市場に出始めたメーカーで知名度は高くありません、JAという名前のため農協と間違えている人もいるくらいです。
日本での認知度は低いのですが世界的な出荷量は多く、常に世界ベスト5の出荷量にに入っているメーカーです。

次に紹介するトリナソーラーと同じく多くの国内メーカーがOEM先として利用しており、実はJAソーラーのパネルだったといことが良くあります。
国内にも在庫を抱えていて素早し対応が可能となっています。

 

単結晶・多結晶両方とも取り扱っていて性能・コストともにレベルが高いといえます。
ただし、中国からの直配送と国内倉庫からの配送の違いで費用と納期までの期間が異なります。

代表型番①JAM6(K)-60-295/PR

JAM6(K)-60-295/PR
参照URL:JAソーラーHP

代表型番②JAP6-60-270-4BB

JAP6-60-270-4BB
参照URL:JAソーラーHP

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2-3 トリナソーラー

 

トリナソーラーは比較的早く日本市場に参入をした会社で認知度は比較的高いメーカーといえます。

 

JAソーラーと同じく生産工場として選ばれることも多く、性能は多くの会社に認められています。
これまでのメーカーと同じく単結晶・多結晶両方とも取り扱っておりコストも最安値に近いです。

弊社ではあまり採用しないのですがその理由は納期が読めないというためです。
生産計画がガッチガチに決まっていて2017年7月の状況で多結晶パネルの納期が2.5カ月、単結晶パネルの納期が6カ月程度となっています。

 

納期が長いメーカーは発注のタイミングが難しく、通常工事に入る1か月程度前に発注を行うのですが多結晶でも納期が2.5カ月かかってしまうので工事が大きく伸びてしまうことが多いです。

 

メーカーには短納期でと依頼しているのですがなかなか納期が短くならないのが現状です。

 

代表型番①HONEY M PLUS295 2205DA0.8

 M PLUS295 2205DA0.8
参照URL:JAソーラーHP

 

代表型番②HONEY 270 PD05

HONEY 270 PD05
参照URL:トリナソーラーHP

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2-4 JINKOソーラー

 

JINKOソーラーは世界的に出荷量が多いメーカーで日本市場にはいち早く参入していましたが知名度はあまり高くありません。
また、中東あたりで大型の受注を受けたらしく単結晶パネルの納品が半年以上かかるみたいです。

 

単結晶と多結晶の価格が差が少なくなっているので架台費用や工事費用を考えると単結晶パネルを使ったほうが収支は良くなることのほうが多いため、単結晶パネルの納品が読めないと採用は難しいです。

 

JINKOの特徴はよくも悪くも価格変動が非常に激しいメーカーです。
というのも2016年7月ごろに非常に大きな値下げを各会社が行ったのですがその皮切りとなったのがJINKOソーラーの大幅な値下げだったからです。

 

それが2017年7月現在8月ごろを目安に値上がりをするという話が出ています。

 

コストは安いですが最安値ではありません、あまり販売していませんが性能が高いという話はあまり聞きません。

 

代表型番①JKM275PP-60

JKM270PP

参照URL:ジンコソーラーHP ※型番は掲載当時の為、メーカーで変更されている場合がございます。(2018年1月現在)

代表型番②JKM300M-60-J

JLM295M

参照URL:ジンコソーラーHP ※型番は掲載当時の為、メーカーで変更されている場合がございます。(2018年1月現在)


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2-5 ハンファQセルズ

ハンファQセルズはただ単にQセルズといわれることが多いです。
もともとはハンファとQセルズという二つのブランドを展開していたのですが、ハンファブランドが不調なため好調なQセルズブランド1本に統合しました。

 

Qセルズはもともとドイツのブランドで世界一といわれるぐらいの性能を誇っていましたが経営が悪化したところを韓国のハンファに買収され、買収後もQセルズブランドとして残っています。

 

60セルタイプの多結晶パネルが発電量が他社より高く他社パネルが通常270Wに対して285Wのパネルを販売しています。
※2017年11月現在

 

多結晶パネルの販売をメインに行ってきましたが世界的に単結晶パネルの取り扱いが増えてきたため産業用太陽光発電所用の単結晶モジュールの販売も始めました。
※家庭用としては以前から取り扱いを行っていました。

 

産業用の単結晶モジュールは出たばかりなので実績も少なく今後どのように市場に浸透していくのかQセルズの腕の見せ所です。

代表型番Q.PLUS BFR-G4.1 285

 Q.PLUS BFR-G4.1 285
参照URL:ハンファQセルズHP

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2-6 インリー

 

インリーも早い段階で日本市場に参入していた会社です。
2015年年末ごろに財務状況が悪くなり倒産するかも?といわれていましたが銀行からの資本が入り事なきを得たそうです。

 

経営難があったため積極的に使っているところは少ないと思います。
性能とコストは可もなく不可もなくといったところです。

代表型番①YLM295-60

YLM295-60
参照URL:インリーソーラーHP

代表型番②YGE270-60

YGE270-60
参照URL:インリーソーラーHP

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3.国内メーカーは家庭用パネルに目を向けている

 

産業用に展開している国内メーカーもありますのが国内大手メーカーはハウスメーカーと組んで住宅用を積極的に販売していることが多く、産業用にはあまり力を入れていないように思えます。

 

パナソニックや東芝・三菱・シャープなどの国内有名企業は産業用太陽光発電所市場に対してあまり力を入れていませんが、国内メーカーで産業用として販売しているメーカーはありますのでご紹介します。

3-1 ネクストエナジー

 

もともとは太陽光モジュールの中古販売などを行っていたメーカーで積極的にモジュールの販売を行い始めたのは2015年くらいからです。
自社工場をもっているわけではなく海外のメーカーで作った商品の販売を行っています。

 

保証を充実したり、弊社の知るところ過積載を最も早く提案していたりとメーカーとしての工夫を行っております。
コストは最安値に近くパネルの性能は高いといえます。

 

多結晶・単結晶両方ともに取り扱っていて納期もそこまで遅くありませんので使いやすく弊社でもよく販売するメーカーです。

代表型番①NER660M300

NER660M295

参照URL:ネクストエナジーHP ※型番は掲載当時の為、メーカーで変更されている場合がございます。(2018年1月現在)

代表型番②NERP156*156-60-P SI 270W

NERP156*156-60-P SI 270W

参照URL:ネクストエナジーHP ※型番は掲載当時の為、メーカーで変更されている場合がございます。(2018年1月現在)


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3-2 エクソル

 

保証の項目で記載しましたが出力抑制保証を付けて販売を行っている会社で単結晶・多結晶ともに取り扱いを行っています。

 

もともとは商社として活動を行っていたため自社商品以外に様々なメーカーの商品の販売もできるメーカーです。

 

出力抑制保証がついているので九州などの出力抑制地域で良く出回っていると聞いています。
※弊社では販売実績はありません

代表型番①XLKT-270PK

XLKT-270PK
参照URL:エクソルHP

代表型番②XLM60-300X

XLM60-300X
参照URL:エクソルHP

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3-3 そのほか大手メーカー補足

 

太陽光発電を販売している国内大手メーカーだと下記のようなメーカーがあります。

①三菱
②パナソニック
③シャープ
④東芝

3の冒頭にも記載しましたがこれらのメーカーは家庭用に力を入れていて産業用はあまり力を入れていないためモジュールのコストが高くなっています。
※W単価で20円ほど高くなり、1kWあたり2万円ぐらいの差になります

 

性能的にもそこまでの大差はありませんのでこれらのメーカーを使うメリットはあまりないと思えます。


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4.パワコンは過積載率・保証・メーカー対応で選ぶ

パワコンはモジュールと違って商品の性能が大きく異なっているので選ぶ基準がわかりやすいです。
ただし、後々詳しく記載しますがメーカーOEM製品というのがあり、このことを正しく理解しておかないと適切なパワコンを選ぶことができないことがありますので注意です。

4-1 パワコンの注意点

 

パワコンはパネルが発電した電気を売電できるように変換するための機器で、どれだけ発電してもパワコンの能力が低ければ発電量は下がってしまいます。
※パワコンは直流の電気を交流に変換する機器で変換時もロスが発生します、ロスは変換効率とう指標を参考に計算でき%が高ければロスは少なくなります

 

また、パワコンの性能で接続できるパネルの枚数が変わりますので次の項目で説明する過積載を行うためにもパワコンの選び方は重要になります。

 

ちなみに発電所で一番壊れやすいといわれているのがパワコンでメーカーによって壊れやすさには差があるように考えています。

 

また、住宅地に発電所の設置をされる場合、パワコンの音が問題でもめてしまうこともありますので、性能以外で気を付けないといけない点もありますので注意です。

 

比較すべき点は過積載率・保証・メーカーの対応です。
最近は特にパワコンに不具合が生じたときにどのような対応をするのかを気にすることが重要といわれていますのでメーカー毎に確認するようにしましょう。

4-2 過積載率とは何か

 

これから新しく発電所を設置する方が利益率や収益をよりよくするために理解すべきなのが過積載という考え方です。

過積載については他コラムで細かく記載しているのでそちらを確認していただきたいのですが簡単に言いますとパワコン容量より大きな容量のパネルを設置することで低圧の太陽光発電所の収益性を高くする方法です。

 

ちなみに利回り率が最も高くなるのは150%程度の設置を行った時です(49.5kWのパワコンに75kW程度のパネルを設置)が収益性を良くするのであれば100kW程度のパネルを設置をするのが有効です
この程度の過積載で発電所の設置を行うと21円の売電単価でも15%以上利回りを得ることが可能になります。

過積載はこれから太陽光発電所の設置をする方が収益をよくするために必要な方法なのですが、どの程度の過積載ができるかはパワコン性能に依存しますので過積載を行うためにはパワコンの選定が重要です。

4-3 パワコンの代表的な保証

 

パワコンの代表的な保証は機器保証といわれるパワコンが壊れたときに交換や修理を行ってくれる保証です。

 

各メーカーによって無償の期間、有償で延長することができる期間が異なっています。
単相のパワコンは基本10年間の保証が無償でついています。
三相パワコンは無償1年か無償5年、有償で10年以上に変更可能ということが多いです。

 

気をつけるべき点としてパワコンメーカーの中には購入時に保証の申し込みを行わないといけないメーカーがあり、入り忘れても後々加入することができず取り返しがつかないということがあります。
販売会社の中にはよく理解していない会社もあるので気を付けましょう。

 

代表的なパワコンメーカーの保証範囲について

メーカー 型番 無償保証 有償保証 最大保証期間
田淵電機 ECU-S99MP5-L 1年間 9年間 10年間
EPU-T99P5-SFL 1年間 9年間 10年間
オムロン KP55M2-J4-A 10年間 有償保証なし 10年間
新電元 PVS9R9T200B 1年間 9年間 10年間
安川電機 CEPT-P2AAB9P9 1年間 9年間 10年間
SMA SB4500-TL 10年間 最大10年 20年間
STP10000TLEE-JP11 5年間 最大15年 20年間
デルタ電子 RPI H5.5J(P) 10年間 有償保証なし 10年間
RPI H10K(P) 10年間 有償保証なし 10年間

4-4 田淵電気の出力制御方法について

 

東京電力・中部電力・関西電力以外の電力会社管内の発電所は原則出力抑制を行うことができるように電力会社から対策を講じられます。
九州電力では出力抑制の制御ができない発電所については契約を解除する旨文章で発表しておりますので該当となる発電所をお持ちの方は必ずそれぞれのメーカーにあった対策が必要となります。

 

対策方法は各メーカーによって異なりますのでそれぞれのメーカー項目に必要方法を記載しておきますのでご参考ください。
対策の際に必要なコストも大きく変わりますので該当電力会社管内で発電所の設置を行う方はあらかじめ対応方法を確認しておくことをおすすめします。

5.パワコンメーカー紹介(国内メーカ編)

 

パネルと違いパワコンは国内メーカーも産業用にはよく使われています。
性能は国内・海外どちらのほうが優れているなどはなく各メーカーごとに国内でも使いやすい・使いにくいといったメーカーがあります。

 

それぞれのメーカーを紹介するにあたり、過積載ができるメーカーなのか保証の内容・対応内容について説明をしていきたいと思います。

5-1 田淵電機

 

田淵電機はおそらく国内シェアNO1のメーカーです。
ただ、過積載率・対応内容・故障のしやすさが問題となりここ1-2年で設置される台数は大きく減ってしまいました。

 

知名度は抜群のためまだ設置される方はおられるのですが浩司会社からは選ばれにくくなっています、その理由は壊れやすいからです。
最近のパワコンはパワコンを冷やす際にファンを使わないのですが田淵はファンがついてよくここが故障します。(2017年7月現在)

 

特に以前のものはパワコンの下にファンがついており、伸びた草がファンに入ってしまい壊れてしまったという事例が多数ありました。
※現在は横にあり草は入りにくくなっています
また、ファンはパワコン起動中常に動いているため果たして10年間も持つのかという指摘が多く、実際に数年で壊れてしまっている報告もあります。

 

また、田淵電機は過積載をあまり行うことができず通常130%程度の過積載しかできません。
※機器の性能的には170%程度の過積載が可能ですが保障の対象外になってしまう
※2017年7月ごろから過積載がOKになりなんと今までの倍詰めるようになりました(パネルによります)

 

騒音の問題も良く取り上げられます。
ファンが駆動しているためほかのパワコンに比べて音が大きく近隣トラブルになってしまった例を何度か聞いています。

 

田淵電機のトラブルはインターネット上にもよく取り上げられており、これから設置を行う事業者様の中には田淵電機以外のパワコンを使ってほしいとご要望いただくことも少なくはありません。

 

田淵電機のパワコンは3相・単相どちらもあります。

 

田淵電気の保証内容
単相パワコンは無償10年
三相パワコンは無償1年 有償で10年に変更可能

 

トラブル時の対応は比較的早いですが現場で修理ができない場合、代替え機がないことがあります。
そのため、発電所が一時止まってしまうケースがあります。

代表型番①EPC-S99MP5-L

EPC-S99MP5-L
参照URL:田淵電機HP

代表型番②EPU-T99P5-SFL

EPU-T99P5-SFL
参照URL:田淵電機HP

 

田淵電機出力抑制対応方法

 

田淵電気の出力抑制対策には必要な機器が二つあり、必ずメーカーのものでは対応不可能となっているだけでなく、田淵電機の技術者が現場まできて設定する必要があるため技術者派遣費用など負担が余分にかかってしまいます。。

 

単相パワコン三相パワコンとも下記2点の機器購入が必要です
①マスターボックス
②通信ゲートウェイボックス
+技術者派遣費用(場所ごとに交通費が異なります)

 

技術者派遣は必要があるのかな?と正直思ってしまうのですが、技術者派遣費用8-10万円程度の支払いを行わなければ抑制対応にはならないため仕方なく払う方が多いです。

 

他のメーカーとの比較ですが抑制対応に係る費用は他メーカーと大きく変わりませんが、ほかメーカーは抑制対策を行う=遠隔監視も可能ということが多いですが田淵電機は遠隔監視を行うためにさらに別途の費用が掛かってしまいます。


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5-2 オムロン

 

オムロンは田淵電機に次いでシェアが多いメーカーだと思います。
田淵電機と同様もともとは過積載に対してあまり対応できていませんでしたが、2017年に発売したKP□M2シリーズは過積載率を大幅に改善したことでよく使われるようになっています。

 

また、パネルメーカーのパワコンをよく作っており、ソーラーフロンティア・Qセルズなどのメーカーのパワコンに正式採用されています。

 

オムロンは単相のパワコンがほとんどで5.5kWと4.4kWの2種類が主に使われています。

 

オムロンパワコンは海外パワコンにくべると費用が高くなってしまい、過積載がそこまでできない土地の場合、海外パワコンを選択される方が多いです。

 

保証は10年間の無償保証。
※有償保証はありません
メーカーOEM製品の場合15年間のシステム保証の場合もあります。

 

故障時の対応ですが故障やトラブルが少ないためあまり事例がありませんが対応してもらった案件については比較的素早い対応をしてくれており今のところは気になりません。

 

壊れたパワコンの修理時には代替え機を用意してくれますので発電所が止まることも少なく安心です。

代表型番KP55M2-J4-A

KP55M2-J4-A
参照URL:オムロンHP

 

オムロン出力抑制対策方法

 

オムロンの出力抑制対策方法は大きく2点です。

 

1点目はオムロンから発売されている出力抑制用機器の購入ですがこちらはほとんど出回っていないと思います。
※弊社で販売実績はありません

 

2点目の方が一般的でオムロンが親会社としてNTTと共同出資を行っているNTTスマイルエナジーの遠隔監視装置エコめがねを設置することです。

 

エコめがねは知名度も高い商品のため多くのオムロン発電所の出力抑制対応機器として設置されています。


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5-3 新電元・山洋電気・安川電機

 

新電元と山洋電気と安川電機は特徴が似ているので合わせてご紹介します。
この三つのメーカーは費用が高いため最近ではあまり使われていません。

 

すでに使ったことがある事業者様は商品の性能が高いため新しい発電所でも使いたいといわれる方もおられるのですが他のパワコンメーカーの費用が安くなってきたのに対して、だいぶ変わらないため販売台数が減ってきて弊社ではほとんど販売していません。

 

また、過積載を行うと田淵電機同様保証が効かなくなるため過積載があまりできずこの点でも使いにくいといえます。

 

どちらのパワコンメーカーも三相パワコンしかありませんのでどうしても三相パワコンを使わないといけない、でも田淵電機を使いたくないという事業者様ぐらいしか使いようがないとい考えています。

 

保証は田淵電機と同様に1年間の無償・有償で10年間に変更することができます。

新電元代表型番PVS9R9T200B

PVS9R9T200B
参照URL:新電元HP

山洋電気代表型番P73J992RJC

P73J992RJC
参照URL:山洋電気HP

安川電機代表型番KP55M2-J4-A

CEPT-P2AAB9P9
参照URL:安川電機HP

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5-4 三菱電機・パナソニックOEM製品

 

少し特殊なパワコンですがJAソーラーやネクストエナジーが正式採用しているパワコンにパナソニックや三菱電機製のものがあります。

 

OEM製品ですのでそれぞれのメーカーの型番がついていますが比較的いろいろなメーカーがパナソニックや三菱電機を使っており、コスト・過積載率の点で非常にメリットが出やすいです。

 

どちらのパワコンも費用はオムロンや海外パワコンよりも安く、過積載率も200%程度可能となっており申し分ありません。
いずれも単相パワコンで保証は10年間ついています。

 

OEM製品を購入するほとんどの場合、システムで購入することになると思います。
そのため対応は販売メーカーがきちんと対応してくれます。

ちなみになぜか三菱電機・パナソニックでOEM製品ではないそれぞれのメーカーの独自のパワコンを購入するとOEM製品の1.5倍くらいの価格になります。
※パナソニックは直接販売を一OEM商品よりも安く提供している場合がありますので必ずしもOEM製品の方が安いわけではありません(2018年1月現在)

三菱電機代表型番PV-PS55K2

PV-PS55K2
参照URL:三菱電機HP

パナソニック代表型番VBPC255B

VBPC255B
参照URL:パナソニックHP

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6.パワコンメーカー紹介(海外メーカー編)

 

パネルに比べるとパワコンは国内メーカーが選ばれることが多いですが海外メーカー全体の弱点ですが海外では過積載という考え方がないのでどうしても過積載率が低いメーカーが多くなっています。

 

また、三相のパワコンの場合国内のメーカーとは違い絶縁トランスというトランスが必要になってしまい費用が余分にかかってしまいます。
そのため海外の三相パワコンを使う場合は注意しましょう。

6-1 SMA

 

世界のシェアでみるとおそらくNO1のメーカーです。
性能も素晴らしく性能上SMA4.5kWのパワコンを11台使う発電所が最も過積載を行うことができます。
※2017年12月現在200%以上の過積載はメーカーの保証対象外になりますのでご注意ください

 

クラスターコントローラーという発電所を統括する機器の初期設定が難しいという点はあるものの故障が少なく、変換効率が高いため国内でも人気が高いパワコンメーカーです。

 

パワコンの種類は単相4.5kWと5.4kW、三相9.9kWの3種類がありますが5.4kWのパワコンは9台で48.6kWと容量が中途半端で使いにくいのが正直なところです。
コストが比較的高くコストで選択されなくなることが多いです。

 

これは個人的な意見もありますが壊れにくさは全パワコンで1番だと思います。
※ただし、設定上のトラブルはよく聞きます
対応に関してなんですが壊れたという報告が少ないため正直よくわかっていません。

 

保証は単相パワコンの場合無償10年間、有償で最大20年間まで延長が可能
三相パワコンの場合無償5年間、有償で20年間まで延長が可能
20年間の保証を付けることができる点も非常に魅力的といえます。

代表型番①SB4500TL-JP

SB4500TL-JP
参照URL:SMAHP

代表型番②SUNNY TRIPOWER 10000TLEE-JP

SUNNY TRIPOWER 10000TLEE-JP
参照URL:SMAHP

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6-2 デルタ電子

コストが安いということで一時期よく販売されたパワコンメーカーです。
5.5kW5.9kW9.9kWの単相パワコンがありますが5.9kWパワコン以外あまり過積載ができないためあまり使われていません。

ただし9.9kWパワコンは9.9kW以上の電気が流れるとなぜか自動的に抑制がかかってしまいパワコンが止まって売電ができないというトラブルが弊社案件で何件かあり、他社でも同様のトラブルが発生しているみたいです。
※2017年7月現在

連係をしたのに思ったより売電収入が少なかった方で9.9kWのデルタパワコンを設置されているのでしたらパワコンを確認してみましょう、機器に抑制がかかっている可能性があります。

ちなみにパワコン側に問題がある場合販売店経由でメーカーに問い合わせをするとメーカーが現場確認して、不備があれば交換やバージョンアップなどの対応をしてくれます。

単相パワコンの保証はいずれも10年間の無償保証がついています。
※延長保証はありません

代表型番①RPI H5.5J(P)

RPI H5.5J(P)
参照URL:デルタ電子HP

代表型番②RPI H10K(P)

RPI H10K(P)
参照URL:デルタ電子HP

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6-3 そのほか海外パワコン

 

ここでご紹介したSMAやデルタ電子以外にも海外パワコンでは携帯電話で有名なHUAWEIや世界的によく使われているサングロウなどがあります。

 

しかし、これらのパワコンは10kW以上のパワコンになっていて出力の電圧値が440Vになっているため低圧の発電所としてそのままでは売電することができません。
※低圧の発電所の電圧値は200Vにしないといけないため
そのため電圧値を下げるためのダウントランスというものが必要になり、その分コストが余分にかかってしまいます。(ダウントラストと絶縁トランスの構造は同じ)

 

また、どちらのメーカーのパワコンもあまり過積載を行うことができず、コスト・過積載の問題のため使われることがほとんどありません。
※高圧の発電所には使われることが多いです

7 まとめ

 

太陽光発電所を設置する場合に必ず考えないといけないパネルとパワコンの選び方についてご紹介してきました。

 

パネル・パワコンメーカーともどこを選ぶかによって事業収支は大きく変わってきますので、妥協せずにパネルメーカーの選定を行ってください。

 

ここで記載したメーカーは有名どころのメーカーばかりでご紹介できていないメーカーもたくさんあります。
また、太陽光発電業界のスピードは非常に早く今回ご紹介させていただいたことがずっと同じということはありません。
そのため最新の状況を確認したい方はお気軽にお問合せください。

KGSでは再生可能エネルギーの導入支援を行っていますのでどのようなことでもお気軽にご相談いただければと思います。


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