安い売電単価で事業収支を高めるための方法

安い売電単価で高収益を上げる方法

21円24円の売電単価でも12-14%程度の利回りを確保する方法

売電単価が当初の40円の時に比べて半額近くになったことで太陽光発電事業にかかわる、発電事業者・施工会社・メーカー等様々な会社が撤退していき、ニュースなどでも太陽光発電事業者もう儲からないなどとよく見ます。

しかし、弊社もそうですが太陽光発電事業についてよく調べている事業者さんの考え方は異なっており、2017年度の売電単価である21円でも12-14%程度の利回りを確保することができ、利回り率で考えると40円の時からさほど変わらない運用が可能です。
※売電収入は下がりますが初期費用も大きく下がっているため

とはいえ業者に提案されるがまま発電事業を始めると事業収支が悪くなる可能性もあるので、きちんとした知識と抑えるべきポイントがどこなのかを知っておく必要があります。

本コラムでは21円の売電単価でも高い利回り率を確保するために、事業者様に抑えてもらいたい点をご紹介したいと思います。

モジュールは単結晶で間違いなし!?

利回り率を高くするためには発電所の設置コストを下げることが必須になります。
発電所のコストで一番大きい割合はモジュール費用なので利回りをよくするためには適切なモジュールを選ぶことが重要です。

モジュールメーカーの選定方法についても後ほど記載していきますが、その前にパネルの種類についてご説明していきます。

使用されるモジュールは大きく2種類でシリコンタイプとCISタイプです。
それぞれの特徴として、シリコンタイプはコストが安く一般的によく使われるモジュールで、CISは少しコストが高くなりますが影に強いのが特徴です。
※CISはソーラーフロンティアが採用しているくらいでほとんどはシリコンタイプです

利回りで考えるのであればCISよりもシリコンタイプのモジュールの方良いです。
モジュール価格で考えると1kWあたり2-3万円程度の差があります。
※ソーラーフロンティアのモジュールを使うと利回りが1-2%程度下がることになります

シリコンタイプのモジュールを使うとして、もう一つ決めないといけないのが単結晶のモジュールを使うか多結晶のモジュールを使うかです。

単結晶と多結晶のモジュールを簡単に記載しますと単結晶の方が不純物が少なく発電効率が高い分高額で多結晶の方が安価で発電効率が少し下がります。

ひと昔前ですと設置面積が少ない住宅用に単結晶のパネルが使われており、設置面積が広い野立てに多結晶のモジュールが使用されていました。

記載した通り、もともと産業用には多結晶パネルを使用するのが一般的でした。
理由は多結晶と単結晶の間にコスト差が大きく、効率の良い単結晶のパネルを使用しても設備費用の差額を埋めるほどのメリットが出なかったからです。

しかし、24円案件からにわかに単結晶の利用が増えてきました。
理由はいくつかありますが一番の理由は単結晶のコストが大きく下がったからです。

メーカーによって異なりますが、もともとはW単価で20円以上の差があった単結晶と多結晶ですが現在では5円程度の差しかなく、架台コスト工事費用は単結晶を使っても多結晶を使っても同じですので、kWあたりのコストを下げることができます。
※サイズは同じなので200枚設置した時に単結晶なら59kW、多結晶なら54kWと5kWの差が出ます

そのため発電所の設備費用が高くなったとしても工事費用は同じなので発電量が高くなった分利回りはよくなり高い利回りを確保することができます。

そのため、弊社では特別な理由がない限りは21円24円の売電単価の場合単結晶のモジュールをおすすめしています。

国内大手メーカーはコストが合わないか!?

初めて太陽光発電事業を検討する事業者さんの場合、国内の有名メーカーである東芝・パナソニック・シャープ・京セラなどのモジュールを選びたがる傾向があります。
選ばれる理由を聞きますと、多くの方が「20年間の事業なので少しでも知っているところのほうが安心だから」というのが理由です。

モジュールは先ほども記載しましたが発電所の中では一番大きなコストを占めるため、このコストを下げることが利回り率を高めるためには必須なのですが、国内大手メーカーのモジュールははっきり言ってコストが合いません。

また、先ほど記載したメーカーのほとんどが産業用には注力しておらず、家庭用のパネルの販売をメインで行っています。

ではどこがいいのか、といわれるとズバリここがいいですというようなところはなく、その時の市場環境によって変わってしまいます。
パネルの品質(性能)はよほど変わったメーカーでない限りある程度安定していますので、費用と知名度や出荷量で選ばれるので良いと思います。

なお、弊社でご提案させていただくパネルメーカーは中国メーカーのものが多いです。
※コストと品質の観点から選定しています

パワコンは過積載率で考えるのが良い!

モジュールの選定の次はパワコンの選定です。
パワコンを選択するときは過積載率と適用される保証で選ぶ必要があります。
過積載はパワコンの容量よりも多くのモジュールを設置することで、売電収入を高くするためには必須といわれるほどよく使われる手法です。
※過積載に関しては別コラムでご紹介します

パワコンごとに過積載率と過積載に対してどこまで保証できるのかが決まっています。
※150%程度の過積載しかできないものもあれば200%程度の過積載ができるパワコンもあります

パワコンメーカーはモジュールメーカーほど多くはないので過積載率の高いパワコンを選ぶとなればおのずと数社に絞られてきます。

ただ、パワコンを選ぶときの難しい点が、モジュールメーカーがOEMで作っているパワコンがあり、ほかのメーカーのパワコンを使うよりもモジュールメーカーのOEM品を使ったほうがコストメリットが大きくなる場合があります。

過積載をすることで売電収入を高くするだけでなく、過積載分はパワーコンディショナが必要ありませんので発電所コストを下げることができます。

弊社のおススメとして過積載率で考えるのであればSMA社、コスト重視で考えるのであれば各メーカーのOEMパワコン(メーカーによってはない場合もあります)です。

最近よくご提案させていただくのは、メーカーのOEMパワコンで90kW程度の過積載を行うのが事業収支的には面白いと思います。

ちなみに利回り率が最も高いのは49.5kWに70-80kW程度の過積載をした場合で、土地代金を除いた場合の利回り率は21円の売電単価でも15-16%程度になります。

架台選びもコストに大きな影響を与えます

太陽光発電所の設備コストで最も大きな金額差が出るといっても過言ではないのが架台です。
メーカーがいろいろあるだけでなく、設計も様々なため一概に費用が出せず少し変わるだけで大きな費用差になることも多々あります。

利回り率を高くするためにはこの費用を大きく下げたいところですが、適正な架台の選択ができなかったり、安く質の悪い架台を使ってしまうと発電所が壊れてしまうリスクが急増します。
※積雪や台風などの影響を受けやすくなってしまいます

架台は設置面積の問題もあるので一概には言えないのですが、強度を下げずにコストを下げるためには横置き4段の角度10度架台を使うのが良いです。

理由はいろいろありますが、一般的に使われる架台なので大量生産されていてコストが下がっています。

今までは割付図面を作成してその都度その都度中国の架台メーカーに見積もりをとり、発注後に船便で送ってもらっていたので運送費が高くなりがちだったのですが、架台メーカーさんの中には大量に作って国内に在庫することで製造費と輸送費を大きく下げることができたメーカーもあり、架台コストがより下がってきています。

架台コストを見直すことで発電所の設置費用は大きく下がります。

まとめ

本コラムでは21円の安い売電単価でも利回りを高くするために見直すべきポイントをご紹介してきました。
工事費用についても次回のコラムで公開していきたいとお思います。

具体的な費用などが気になる方は、お気軽にお問合せをいただければご説明させていただきます。

事業収支を高くするために抑えるべきポイント
①モジュールはシリコン系の単結晶モジュールがおすすめ
②モジュールメーカーは海外メーカーの方がコストが下がる
③パワコンは過積載率と保証範囲で考え、利回りが一番高くなるのは70-80kW程度でこの範囲であればメーカーOEMパワコンが安い
④架台は大きくコストが下がる部分なので横置き4段角度10度の一般的に普及しているものを使うのが良い

上記以外にも利回りを伸ばす様々な提案が御座います。

新たに太陽光発電事業をお考えのかたや、現在よりももっと効率的な運用方法をお探しの際は、お気軽にご相談くださいませ。

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