過積載率が大幅に向上した新型番で過積載を考える!
オムロンが2017年度に積極的に市場に浸透させていきたいと考えているKP□M2型番についてご紹介していきます。
弊社でのオムロンのパワコンの立ち位置は性能はいいけど過積載率が少なく、これからの設置する発電所には不適格かな?といった感じでした。
しかし、この新しいオムロンのパワコンは今までのオムロンの弱かった過積載率を大きく強化されています。
過積載といえばSMA一強だったパワコン市場に大きな影響を与えることは間違いないといえるでしょう!
本コラムでは実際にどの程度まで過積載が可能なのか?具体的にどのような内容が変わったのかをご紹介していきたいと思います。
売電単価が下がっている中で収益性を高めるためには過積載が欠かせない存在になっていますのできちんと理解していただければ幸いです。
ご不明な点はお気軽にご相談いただければできるだけわかりやすくご説明させていただきます。
最大電圧値と許容電流が大幅に向上!
過積載を行う時に重要になってくる数値が運転可能入力電圧最大値と許容最大短絡電流です。
これらの数値はパワコンに接続可能なパネルの枚数を算出するために必要な数値でそれぞれの数値が大きければ大きいほど多くのパネルをつなぐことができます。(正確には電気の量を増やすことができる)
電気の値には電圧値と電流値がありこれらの数値はパネル枚数を増やすとどんどん加算されてしまうので受け入れるパワコン側の容量が小さければ過積載率は低くなってしまいます。
また、容量は大きくても保証の範囲は別の数値と規定しているメーカーもあるのでこの二つの数値だけで過積載の性能を決めるのは危険となります。
オムロンが新しく発売したKP□M2は以前のKP□Mの時に比べて運転可能入力電圧最大値と許容最大短絡電流数字が向上されていて実際には下記のとおりです。
KP□M2 | KP□M | |
---|---|---|
運転可能入力電圧の最大地値 | DC450V | DC400V |
許容最大短絡電流 | 全体44A 1回路211A | 全体38A 1回路9.5A |
この結果最大214%とSMAno4.5kWを接続したとき波の過積載を行うことができるようになりました。
具体的な接続可能枚数について
ではどれくらいのパネルの接続が可能なのかをKP55M2-J4-Aを参考に考えてみたいと思います。
KP55M2-J4-Aには4回路接続することができ最近よくご提案させていただきます単化粧295Wと市場によく出ている多結晶270Wタイプだと1回路につき直列で10直接続することができます。
4回路なので1台のパワコンに対して40枚接続することができ、すべて295Wのパネルで接続を行うと360枚×295Wで実に106.2kWものパネルを接続することができます。
接続するパネルメーカーによって異なる場合がありますので一概には言えないのですが基本的には保証の範囲内となっています。
様々なパネルのOEMを作っているオムロン
オムロンのこの新型パワコンをOEM製品として使っているメーカーも多く、キューセルズやソーラーフロンティアなどのSS型番といわれるメーカーの専門型番もKP□M2タイプに切り替わっていますのでこれらのメーカーも今まで以上に過積載ができるようになります。
※メーカーのシステム保証が過積載に対応していない可能性はあります
オムロンは過積載ができるようになりより使いやすくなったといえます。
本コラムではあまり詳しく触れていませんでしたがオムロンはコストパフォーマンスも非常によく、発電所全体のコストを下げることにも向いています。
パワコンのコスト比較についてはまた別のコラムでご説明したいと思います。
KGSでは太陽光発電事業に関する様々な質問を受けておりますのでご不明な点などがございましたらお気軽にお問合せください。