Qセルズ新商品説明会に行ってきました

Qcells新商品Q.PLUS BFR-G4.1についての考察

ドイツの高い技術で新しい商品を発表してきたQセルズがまた新しい商品の発表を行いました。
売電単価が下がっている中で今後どのような影響を発揮していくのでしょうか?
事業者様にとってどのようなメリットがあり、どんな場合に選択をするのがいいのかをご紹介していきたいと思います。

どのような商品なのか?

Qセルズ(正式にはハンファQセルズ)はもともと汎用性の高いハンファ商品と高品質がうたい文句のQセルズ商品と2種類のブランドを展開していました。

2017年からは汎用性の高いハンファブランドの展開をやめ、すべて高品質のQセルズブランドに変更するという戦略のかじ取りをして、弊社を含め多くの業者をびっくりさせました。

Qセルズブランドに統一することで今までの型番も一新しよく販売させていただいたQproシリーズも型番変更し今回の新しいモジュールへと切り替わりました。

新しいシリーズはQ.PLUSシリーズで詳しい方はご存じでしょうが一度終了したシリーズの復活になります。

具体的なスペックとしては多結晶60セルタイプで出力が285Wとなり、同じ時期に販売されている多結晶タイプのパネルとしては高出力になります。

2016年年末から2017年年明けにかけて多くのメーカーが出力アップのための型番変更を行いましたが270Wか275WなのでQセルズのみがずば抜けて発電量が増えていることになります。

60セルタイプでパネルサイズは変わっていないため限られた場所で設置を行わないといけない発電事業者様にとっては発電量を増やし売電収入をアップさせることにつながります。

しかもパネルの価格を決めるW単価は以前のQpro型番と同じ価格なので多くの発電事業者様にとってメリットの大きな発電所の設置が可能になります。

Qセルズの技術力について考えてみる

私もそうなのですが多くの方にとってドイツ=技術力が高いと認識されています。
確かに再生可能エネルギーは日本よりもドイツのほうが導入年数は長く、その分研究されている時間が長いですが、だからと言ってドイツにあるすべての会社の技術力が高いとはいうわけではないと思います。

ましてやQセルズは厳密にいうとドイツの会社ではなく韓国のハンファがドイツのQセルズを買ったわけですから正確には韓国の会社です。

このように考えると技術力が高いですといわれても半信半疑になってしまいます。
※2014年の時は世界最高品質でしたがその後品質は下がったと認識しています

公証出力が285Wだからと言って鵜呑みにできなさそうな点もあります。
新商品の発表を境にこの点をいろいろと調べてみました。

・ハンファQセルズは現在もドイツメインに400人程度の技術者をかかえ、日々次世代技術の開発に取り組んでいる。

・ドイツで開発した技術力を中国や韓国の工場に展開してコストを下げたうえで量産体制を整える。

・今回の新商品についてはQ.ANTUMセルという聞きなれないパネルが使用されている。

この情報はQセルズが発表している内容ですのですべてを丸のみするわけではいけませんが多くのメーカーを見てもこれだけの技術者を抱えているのは私の知る限り3-5社程度ですので高い技術力は健在といえそうです。

そのうえでコストパフォーマンスの強い中国・韓国を使うことでコストを抑えられているということも納得です。

Q.ANTUMという技術について100%理解することはできませんでしたがこの技術の特徴は下記の3点だそうです。
①より高い発電出力
②より低照度でも発電する
③より長期間使うことができる

第三者機関での客観的データも出てきているので信ぴょう性の高いデータだと思います。
数値データから見てもQセルズの技術力は高いと思います。

他社と比較をしたうえでの設置提案とは

Qセルズの新商品の特徴を取り上げてみると
①多結晶としては最高クラスの発電量
②コストは据え置き価格(中国メーカー多結晶と同程度価格)
③システム購入で15年間の保証期間

上記3点といえます。

太陽光発電所を作られる方のニーズは様々なので一つのニーズに合わせて考えることは難しいのですが多くの方のニーズであろうと考えられる売電収入の最大化ということで考えてみると。

Qセルズ新商品と同じサイズでより高い出力は多結晶にはありませんが単結晶になると295Wや300Wパネルがあるので売電収入の最大化は難しいといえます。

コストを合わせて考えると現在の多結晶と単結晶のW単価の差は弊社基準で考えるとW5円程度で、kWあたり5,000円程度になりますので90kW程度の発電所だと45万円程度です。

単純な発電量比較だとしても利回りや回収年数で考えるとW単価5円上がっても単結晶パネルを使用するほうが良いと思います。

やはり公証出力だけで考えると発電量や売電収入を増やしたいというニーズで一番になることは難しいと考えられます。

今までのQセルズの設置実績から考えるとメーカーが謳っている、低照度だったとしても他社メーカーよりも発電量が高いのは事実であると考えられます。
※シミュレーションには反映されにくい部分になります

静岡県などの日本全体で考えても日照量が多いところは該当しませんが日照量ランキングで半分より下の県は単結晶パネルよりも出力は低いですが低照度でも多く発電することができるため、結果的に発電量が伸びる可能性は高いと考えられます。

このように設置場所を限定してあげれば今回の新商品を活用することで全メーカーの中で最大の発電量を獲得することができそうです。

保証についての補足

Qセルズの保証はシステム購入をすれば最大15年のシステム保証を受けることができます。
中国メーカーが使っているような第三者保証をQセルズは採用しておりませんがQセルズの母体であるハンファは韓国の財閥企業になりますので、国からある程度の保護を受けていますのでつぶれる可能性は低いです。

ただし、気を付けないといけないのがシステム保証を使用する場合は架台までを含めたすべての部材をQセルズ商品にしないといけないので全体のコストが上がる可能性があります。

ちなみに弊社でよくご提案させていただく内容は、Qセルズはパネルのみでパワコンや架台はQセルズ商品ではなく別々に提案しております。

保険を別途加入する必要がありますがこうして置いたほうがコストを下げることができ、その分保険を手厚くすることでより良い保証を受けることなどもできるようになります。

最後に

今回の新商品は使用する場所をきちんと見極めていくことで事業者様にとってより良いご提案をすることができそうです。

この記事を読んでいただき興味があるなと思っていただけましたらお気軽にお問合せいただけましたらご提案させていただきます。

最後になりますがこの度Qセルズが発表した新商品の情報と提案例とコストを掲載させていただきます。

セルタイプ 多結晶 Q.ANTUM 太陽電池セル
型番 Q.PLUS BFR-G4.1 285
セル枚数 60枚
公称出力 285W
モジュール変換効率 17.1%
外形寸法 1,000*1670*32(mm)
重量 18.8kg

発電事業概算

トータルコスト 15,500,000円(税込み)
発電所容量 82.08kW
年間発電量 90,912kW

24円売電収入(利回り) 2,356,439円(15.2%)
21円売電収入(利回り) 2,061,884円(13.3%)

※発電量は和歌山県白浜町での日射量で計算しています
※売電価格は税込み価格になります

システム提案例

モジュール Q.PLUS BFR-G4.1 285(Qセルズ) 288枚 費用 5,909,760円
パワコン KP55M-J4-HQ 9台 費用 2,070,000円
架台 アルミ架台 角度10度 GL500mm 費用 2,051,250円
ケーブル 費用 328,200円
集電箱 費用 250,000円
工事費用 費用 4,252,500円
販管費 費用 230,000円
調整値引き 費用 739,858円
トータルコスト 14,351,852円(税抜き)
kW単価 174,916円(税抜き)

※現場の状況により費用は異なりますのであらかじめご了承ください

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