行わないとリスク急増!!防草対策は早めの対策がベスト

防草対策を行わないなんて、リスクがありすぎてどうかしてるぜ~!

2012年から始まった固定価格買取制度が、すでに7年の年数がたちました。(2019年8月現在)

 

様々なところで太陽光発電所を見かけるようになるくらい多くの発電所が建設されています。

 

いつものように車を走らせていると、いくつかの発電所の草が伸びっぱなしになっていて、弊社が考えているよりも防草対策を行っていない発電所は多いのではないかと感じたのでいろいろと調べてみました。

 

防草シートを行っている発電所と行っていない発電所の割合などはどこも調査していなかったので正確な数字はわかりませんが、1時間ほど車を走らせて確認した限りでは分母が少ないですが68件中23件が防草対策を行っていませんでした。

※すべて低圧の発電所で防草対策は現状草が伸び切っていない発電所としています。

 

太陽光発電所の販売会社や建設会社がきちんと防草対策に関するリスクの説明を行っていないことにも問題はあるかと思いますが、太陽光発電事業者の方には草に対するリスクを正確に把握している方がまだまだ少ないように感じます。

 

本コラムでは防草対策の重要性についてご紹介していきたいと思います。

 

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1.防草対策を行わないリスクは非常に高く、最悪認定の取り消しもあり得る!?

 

草刈りを行わないことで起こり得るといわれているリスクは下記の通りです。

草刈りをしない場合のリスク

・発電量の低下
・パネルなどの設備の劣化
・草刈りコストが高額
・近隣とのトラブル
・認定取り消しになる可能性

 

1-1 発電量の低下について

 

草が生えて居ることで発電量が下がることは、多くの方がイメージしやすいのではないでしょうか。

 

太陽光モジュールはパネルに張り付けられている青や黒色のシリコンが張り巡らせたセルといわれる部分が発電を行い、銀色に光るバスバート言われる3-5本の線が電気を拾っています。

 

例えば300W発電するモジュールの一部に影がかかると、その部分のセルは発電することができません。

 

少しややこしいのが、例えば300Wパネルの10%に影がかかっているから10%分発電量が下がって270Wのパネルと同じ性能になるかというとそんなに単純ではありません。

 

電圧と電流の話になりややこしくなるので、できる限り簡単に整理しますと、銀色の線のバスバーはパネルの中でいくつかの系統に分かれています。

 

パネルによって分かれている系統は異なるのですが、仮に4系統に分かれている場合、少しでも影がパネルにかかると、影がかかった系統すべてに影響がでて発電量が下がってしまうことになります。

 

影のかかり具合で影響は変わりますが、少しでも影がかかり、4回路のパネルだと25%のセルの発電量が影響を受けてしまうことになります。

 

そのため、発電量の低下はただ単純に影の部分の発電量が下がるだけでなく、少しの影でもかなり大きな影響を受けてしまいます。

 

1-2 パネルの劣化について

 

では、パネルなどの設備の劣化についてはどうでしょうか?

 

これはシリコン系のパネルかどうかによって変わるのですが、シリコン系のパネルの方が化合物系に比べると圧倒的に多いので、シリコン系について記載していきたいと思います。

 

電気が流れているところに影がかかると、その部分は電気を流すのを阻害する抵抗になります。

 

小学校の理科の授業で出てくることですが、抵抗部分は熱を持ってしまい、部分的に熱が発生し続けることでパネルのセルは劣化します。

 

古いパネルだと、熱が原因でバックシートが燃えてしまうという事例もありました。

 

※影ではなく鳥の糞や汚れなどのホットスポットといわれるものです

 

急激に劣化するわけではありませんが、通常設置しているパネルよりは劣化は間違いなく早くなりますので影が常にかかるところは注意が必要です。

 

本コラムでは電気の専門性の事には詳しく触れず、なぜそうなるのかをできるだけ簡単に説明していきます。

 

そのため、細かいところの説明は省略していることが多いと思います。

 

なぜそうなるの?と疑問を持って解決されたい方はより専門性の高いHPなどを参考にしていただくのが良いかと思います。

 

2.防草対策の費用について

 

草をそのままにしておくと、いざ防草対策を行う時にかなり高額な費用がかかる可能性があります。

 

費用のイメージとしては下記の通りです。(300坪程度の発電所の場合)

草刈り:8-10万円程度(草の産廃は別)
農薬散布:4-6万円程度
植生:3万円程度(種はクローバ)
防草シート:40-50万円程度(ザバーン使用)
砕石:80-100万円程度(再生砕石10cm程度)

※植生は必ず成功するわけではなく、場合によっては何度も種をまく必要があります

 

防草対策は何も対応しなければ、どんどんコストが高くなってしまいます。

 

草刈りだけで対応しようとすると、1シーズンで2-3回は行う必要があり草刈り費用だけでもかなり高額なコストがかかってしまいます。

 

どのような対策を行うのが一番なのかは事業者様の考え方によって変わるので一概には言えませんが、どの事業者さんにとってもコストがかかるのを良しとは考えないと思います。

 

3.近隣トラブルについて

 

最近非常に増えてきているトラブルです。

 

太陽光発電所の設置がされる前は、地権者が手入れをしていたのに、発電所が設置されてからは何も手入れがされず、隣地の土地に草が伸びて敷地に入ってしまったり、景観が著しく悪くなったことに対してお叱りを受けることがあります。

 

近隣の方からのクレームで直接何かが起こるわけではありませんが、今までの事例だといたずらされてしまって発電が止まってしまったということもありました。

 

また、近隣の方からのクレームが頻繁に起こり、そのたびに現場に行って対応する等余計な手間やコストがかかってしまうことも少なくありません。

 

言いすぎな方も確かにおられる気もしますが、太陽光発電事業は地域と密着して行う事業ですので、手間や費用の事以外でも近隣トラブルは避けるのが無難です。

 

4.認定取り消しについて

 

まだ、草が伸び放題で認定が取り消されたという事例はありませんが、経済産業省はメンテナンス強化のために今後新たなメンテナンス規約を設ける可能性が比較的高いといわれています。

 

様々なことが考えられますが防草対策に対しての規約は、間違いなく厳しくなるといわれています。

 

確実なことはまだ決まっていませんが、防草対策ができておらず、伸び放題になっている発電所は注意などの経過を経て、メンテナンスがきちんと行われていないという理由から認定の取り消しまで考えられます。

 

規定が決まってから対応で良いと考えられる方もおられるかと思いますが、防草対策は放置すればするほど費用が高額になってしまいます。早めに防災対策を行ったほうがトータルのコストは安くなります。

 

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5.防草対策の方法と期間について

 

防草対策を行わないとよくないことの方が多いのは何となく理解していただけたと思います。

 

ではどのような方法があってそれぞれのメリットデメリットについてご紹介していきたいと思います。

 

主な防草対策は下記の通りです。

主な防草対策

①草刈り
②農薬散布
③植生
④防草シート
⑤砕石

 

①草刈りについて

 

草刈りは特に説明する必要はないかもしれませんが、どのような工具を持っているかどうかでコストや期間が大きく変わってきます。

 

ご自身で行う場合、300坪程度の土地で草刈りの機械があれば1-1.5日程度で終わり、鎌などで行うのであれば2-3日程度かかります。

 

また、刈った草は敷地内に置いておくこともできますが、捨てるとなると産廃に出す必要があり、トラックの回遊費と処分費用がかかり、比較的高額になります。

 

草刈り時にケーブルを断線してしまったケースもあり、安く対応してもらえていたシルバーなどはトラブルになるケースが多かったため、現在では引き受けてもらえなくなっています。

 

弊社などの業者に依頼していただく場合、場所によって金額は変わるのですが1日の人工費用と交通費、処分費などで10-15万くらいの費用になることが多いです。

 

※草の処分費は市区町村によって費用が異なります

 

草刈りは年に1回行えばいいというものではなく、早い場所だと1週間もしないでボーボーになってしまうので年に1.2回は行う必要があります。

 

そのため草刈りをきちんと行うと年間のコストは20-30万程度になります。

 

②農薬散布について

 

農薬散布は比較的コストが安く済みますが、どのような条件でも使えるものではなく、効果的に行うためには一定の条件が必要になります。

 

また、様々な薬剤があるのでシチュエーションに合わせて適切に使用することが重要になります。

 

ホームセンターに売っているラウンドワンなどの万能タイプもありますが、かなりの量が必要になるのでコストが高くなってしまうことも多いです。

 

また、農薬散布は近隣に被害が及ぶ可能性がありますので、隣で畑などをされている方がおられるのであればきちんと相談をして許可をもらう必要があります。

 

農薬散布は草がボーボーの時に散布をしても効果が薄いものが多く、草刈りをして根に直接かけれるようにできればよいといわれています。

 

錠剤などの撒くだけタイプのものだと草が生えている状態でも使用することができますが、黄色く枯れた草が残るので対応を考える必要があります。

 

最初の数年間は3回程度の散布が必要で、3年後ぐらいからは年に1回ないし2回程度で問題ないといわれています。

 

定期的に散布することができるのであればコストは比較的安く抑えることができる方法です。

 

③植生について

 

植生とは、あらかじめクローバーや芝生のような背丈が大きくならない草を生やしておくことで草が伸びるのを防ぐ方法になります。

 

成功すればかなりコストを抑えて防草対策を行うことができます。

 

問題点としては根付くかどうかが全く分からず、何度も種をまいたけれども結局根付かなかったということも少なくありません。

 

熱い時期にまいた種は焼けてしまうことが多く、撒いた後も水を多く与える必要があるので植生が成功するまでは気長に対応する必要があります。

 

種自体は高いものではなく、300坪程度の土地であれば10,000円から15,000円程度で購入が可能です。

 

④防草シートについて

 

太陽光発電所の中では、最もオーソドックスな防草対策だと思います。

 

初期費用としてコストがかかりますが、しっかりとした防草シートを使うことができれば10年程度は何もしなくても草は生えにくいです。

 

気を付ける点として、防草シートは種類が非常に多く、質の悪い安い防草シートを使用すると2-4年程度でボロボロになってしまい張り直しが必要になることがあります。

 

また、施工を手抜きにしてしまうと、風が下から入ってバタバタとうるさく近隣トラブルになったり、風で飛んで行ってしまうことにもなりかねません。

 

コストに関しては、弊社が良く使うザバーンの240施工費込みで60万程度になります。

 

草刈りコストを1回10万と考えても6回分約3年程度で草刈りよりも下回ります。

 

仮に10年しか持たなかったとしても年間の防草対策コストは6万円となり、農薬散布と同じくらいのコストになります。

 

基本的には弊社がお客様に勧めている方法であり、最もコストパフォーマンスが良くどこにでも使える方法であると思います。

 

⑤砕石について

 

砕石はコストを考えなければ、最も良い防草対策方法になります。

 

10cm程度の砕石を引いておくとその後の防草対策は何も必要のないくらい完璧な防草対策になります。

 

ただし、コストが大きくかかるので低圧の発電所ではなかなか採用が難しくなっています。

 

砕石の㎥単価は各市区町村や砕石の種類によって変わるので費用は一概には言えませんが材料代で㎥3,000円程度になります。

 

例えば1反の土地に10cmの砕石を敷き詰める場合に必要な量として99.17㎡材料代だけで考えると20万ちょいなので、そこまで費用は掛かりませんが、ここに運搬費用と設置費用を入れると120-150万程度のコストになります。

 

コストはかかりますが、その分高価は抜群でほとんどの草を抑えることができます。

6.最後に

 

防草対策は行わないと大きな問題になる可能性があることをわかってもらえたかと思います。

 

売電収入が減るだけでなく、機器の寿命を減らし、場合によっては近隣とのトラブルに発展し、最悪認定の取り消しになってしまいます。

 

このようなリスクを考えると、防草対策はきちんと行うに越したことはありません。

 

防草対策は様々な方法がありますが、本コラムを参考にしていただき、ご自身にぴったしの防草対策を行ってください。

 

ご不明な点などがございましたらお気軽にKGSまでご相談下さい。

 

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