2017年度版風力発電事業の現状について

風力発電の現状

思ったよりも増えていない風力発電所の設置件数

風力発電は55円という高い売電単価が魅力で2016年度の中盤から後半にかけて非常に多くの設備認定が取得されました。
しかし、取得された設備認定のほとんどが明確な根拠なく取得されたため、実際に設置に至る可能性があるのは全体の10%程度といわれています。

特に土地付き太陽光発電のように他の事業者様に販売することを前提に取得されているものあり、希望的観測力のシミュレーション数値しか出ない風力発電所の売買には事業者様が取得を見合わせているところもありほとんど動いていない状態です。

太陽光発電事業に比べると風力発電事業は売電収収入が大きく前後する可能性があるため安定した発電事業とはかけ離れてしまっているところがあります。

少し動きが鈍化してしまっている風力発電事業ですが2017年度はどのような動きをするのかを考えてみたいと思います。

2017年度は機器の種類が増えて価格が下がってくる可能性があります

風力発電事業は多くの方の注目を浴びていますが設置場所の確保が難しいなどの問題があり、実際の設置に至っていないのは先ほど記載した通りです。

うまくいっている風力発電所はまだ少ないのが現状ですが全くないかというとそういうわけではありません。

風が比較的強いといわれている東北地方や北海道では10%程度の利回りで運用ができている風力発電所がるのですがそれ以外の地域ではなかなか設置が難しいようです。

これからの風力発電所という点で考えると風力発電機の種類が増えたことで設置コストが下がってくることが考えられます。

2017年4月の設置コストが大体ですが20kW程度の風力発電所で3000-3500万円くらいとなっています。

これだけのコストをかけて利回り10%を目指すと年間平均風速は6.5-7m程度が必要になってきます。
これだけの風速が安定して確保しやすいのが先ほどの東北や北海道でそれ以外の地域で考えると沿岸地域などになるのですが、沿岸地域の場合風が吹いてくる向きが不安定な場合があり、安定した発電が難しいといわれることもがあります。

発電機の種類が増えることで設置のコストや機器コストが下がってくると年間平均風速が下がったとしても初期費用が下がることで利回りを確保することが可能になってきます。

また、今までの発電所は高さが大体20m程度と決まっていましたが新しく発電機の中には設置の高さが30-40mというものもあり、設置する場所が高くなることで年間平均風速が高くなり発電量が増えることが期待できます。

2017年度には新しい風車が続々と認可が下りることになっていますのでより実現性のある風速で利回りが確保できるようになってくる可能性があります。

設置可能な発電機の情報はNK認証で確認

風力発電所は設置する発電機にNK認証という許可が必要になります。
そのため設置できる発電機はNK認証のHPを見れば確認できます。
※NK認証と検索してもらえればすぐにヒットします
※小型風車型式認証登録簿というものに掲載されています
2017年4月現在では18機種が認証されています。

現在登録されている発電機は古参といえるような昔からある発電機が多く、実績による信頼性は高いのですが価格が高い場合が多いです。

2017年3月に開催された展示会で発表があった中国製の比較的安い発電機などはまだこのNK認証が取得できていない状態です。
そのため、まだ風車の価格は下がっていませんがこれからNK認証が取得されることでコストが下がる可能性があります。

売電単価と風力発電

少し先の話になりますが2018年度の風力発電事業の売電単価について記載しておきます。
2016年度の売電単価と2017年度の売電単価は変わることなく据え置きで55円という高い売電単価が確保されました。

しかし、2018年度の売電単価はすでに下がることが決まっており、55円の売電単価を取得できるのは今年で最後になっています。

改正FIT法の影響を受けて風力発電事業も申請を行う際は電力会社との協議を行ってからの認定申請になりますので55円の売電単価で風力発電事業の認定を受けるのでれば11月ぐらいまでに申請を進めることが望ましいと思われます。

ただし、ここまで記載してきた通り風力発電を成功させるためにはクリアすべき課題が多いです。

それぞれの課題や懸念点をきちんと丁寧にクリアしてから事業を進めることをおすすめします。

まとめ

風力発電と太陽光発電を同じように考えている方が多いのですが、これらは自然エネルギーを利用するという点以外は全くの別物で風力発電事業は太陽光発電とは異なり安定とはかなり遠い発電事業です。

風力発電を成功させるためには次のことが重要になります。
①風速がきちんと確保される
②適切と思われる発電機を選定すること

2017年度には新しい機器が市場に大量に参入する可能性がありますのでコスト低下につながる可能性があるだけでなく、より高い位置で強い風を受けることができるようになる可能性もあります。

風力発電事業を考えている事業者様はNK認証を取得している機器から適切と思える発電機を選べるかどうかも成功するための重要な要因になってきます。

弊社では常に様々な機器の選定を行っていますのでご不明な点やご相談事がありましたらいつでもお気軽にご相談ください。

関連記事

2017年度版風力発電事業の現状について

思ったよりも増えていない風力発電所の設置件数 風力発電は55円という高い売電単価が魅力で2016年度の中盤から...

注目の風力発電機をご紹介~定番発電機からこれからの発電機まで~

新しい風力発電機が多数お披露目された2017年3月の展示会! 風力発電は設置場所の選定が難しいだけでなく、太陽...

再エネ導入、EPCのご相談はKGS株式会社へ
太陽光EPC、部材販売土、土地買取、再エネのご相談はKGSへ