バイオマス発電の燃料集めのために考えないといけないこと

バイオマス燃料

バイオマス発電の燃料調達に向けて考えるべきこととは!

弊社ではバイオマス発電は安定した電力を作ることができる新しい発電所と考え、導入に対して積極的なサポートを行ってきました。

以前のコラムにも書かせていただきましたが、バイオマス発電の一番のネックは燃料の安定調達にほかなりません。

燃料の安定調達さえクリアすることができれば、バイオマス発電は80%程度成功したといっても過言ではないほど燃料の調達は難しいと思っています。

今回のこのコラムで記載したいと思っているのは、弊社で考える「間違ったバイオマス燃料の調達方法」です。

先に断っておきますが、あくまで弊社で間違っていると考えているだけで、実際にこれから記載する方法で燃料調達を行っている会社もあり、その会社が間違っているといいたいわけではありません。

再生可能エネルギーの本来の目的から遺脱してしまったバイオマス発電

少し遠回りになってしまうのですが、先に再生可能エネルギーの本来の考え方をと現状について記載したいと思います。

太陽光発電を代表とする再生可能エネルギーは環境に良いという点と、原子力を減らしてそれを補うことができる電力として期待が集まりました。

日本はもともと燃料がほとんどない国ですので、海外から仕入れている化石燃料などに頼らずに電気を作ることができるようにするという意味もあると弊社では考えています。

投資としての期待効果が高い太陽光発電は不安定ながらこの点には大きく役立ったと考えられており、政府が掲げる2020年までに23%程度の再生可能エネルギーの導入のうち14%程度は太陽光発電で賄うことができており、不安定という弱点は抱えながらも火力発電などの海外から輸入した燃料を使って発電を行う電源を減らすことができたと思います。
※太陽光の不安定な発電能力のため実際に太陽光発電が発電した分と同じ量は削減できていない

ただし、国としては発電量が不安定な太陽光発電をこれ以上積極的に増やしていくという要望はなく、今後ほかの再生エネルギーにシフトしていくことが考えられています。

再生可能エネルギーの推進を自国のエネルギー創出量のアップと考えたうえで現在のバイオマス発電を見てみると、新電力会社などが行っている大型のバイオマス発電のほとんどがやし殻(PKS)を使っていることがわかります。

一般的には馴染みの少ない「やし殻」はもともと捨てられていたものですが、発熱量が非常に高く、そのまま放置をすると火災の恐れがあるような材料なので、世界中からバイオマスの燃料として一躍注目を受けることになります。

日本にはヤシの木がほとんどないため、このやし殻は日本国内にはあまりありません。
そのため、この燃料はインドネシアやマレーシアなどから輸入をしてくることになります。

バイオマス発電の燃料としては有能なPKSですが化石燃料に比べると燃料としての性能は劣るため、火力発電所で使う燃料よりも高い金額で海外から輸入しているといえます。

先ほど記載させていただきましたように再生可能エネルギーの推進に国のエネルギー自給率を高めるという目的があるのであれば、重油と同じように海外から輸入してくるPKSは目的に沿っているのでしょうか?

実はこれはPKSだけでなく3月の1日から行われたバイオマスの展示会でも多く見受けられたのですがペレットも同じことが言えます。

残念ながら日本国内にもペレット工場はあるのですがまだ品質・価格を見ても海外メーカーのほうが良いので木質ペレットを使うバイオマス発電の場合、海外からの輸入が多くなると思います。

このように見ていくと今現在稼働している発電所のほとんどは海外からの燃料輸入をベースに考えられている発電所がほとんどで燃やすものが違うだけの火力発電所とさほど変わらないといえます。

しかも、バイオマス発電は再生可能エネルギーで売電単価が高額です。
この高額な売電単価の多くは国民皆様の電気料金から再エネ賦課金ということで毎月引き落とされています。

まだ、日本国内の再生可能エネルギーを使用してのバイオマスならわかるのですが、海外からの燃料代の輸入代に充てられていると思うと本来の意味から遺脱していると思えます。

バイオマス燃料は国内をベースに海外は万が一のための補完として考えるのが良い

前置きが大変長くなってしまいましたが、弊社ではバイオマス発電を自国のエネルギー自給率のアップと地域社会に対する還元、雇用の促進、新しい産業の発展そのうえで売電事業として利益を高めると定義してサポートさせていただいておりますので、そのうえでどのように燃料調達を考えるべきなのかを記載したいと思います。

バイオマス発電を考えるべき点で、海外輸入に頼るのは今まで記載してきたこと以外にも燃料高騰の影響を受けやすいということもあります。

事実PKSに関しては注目されてから価格が高騰していますので、今後も燃料が高くなる可能性が大いにあるといわれています。

そのためやはり国内で、なおかつ輸送を考えるとできるだけ発電所の近くで燃料調達を行う必要があります。

バイオマス発電の主な燃料となりえるのは下記のとおりです。
①家畜の糞尿
②食品残さ
③間伐材や廃材

バイオマス発電でなくバイオガスで発電計画を考えられている場合は燃料の比率もある程度考える必要がありますが、まずはそれぞれをどの程度集めることが可能なのかを調べる必要があります。

冒頭に記載した通りバイオマス発電は燃料の調達のめどがつけばその後の計画はうまくいくことが多いです。

この際に考えるべきポイントとして最大どの程度集めることができるのか?という基準で感がるほうが良いです。
最大の数値をもとにその後の建設費用や維持管理費用を計算して、必要に応じて縮小するほうが事業としての成功確率はぐっと上がると考えています。

国内の燃料だと異常気象や何かトラブルが起こった時に発電所が動かなくなる可能性があるので、ここでリスクヘッジとして海外からの輸入燃料を検討するのが良いと思います。

木質バイオマスであればいざという時にすぐに手に入れるペレット会社と話をすることが必要でしょうし、そのほかの材料は代用品となるものがどのような流通で手に入れることができるのかを確認しておきましょう。

バイオマス発電は太陽光発電と違い24時間稼働させるものですので、燃料が手に入らなくなるだけで発電事業が停止してしまいます。

そのため、いかに安定的に燃料の調達を行うのかが勝負になるといえます。

まとめ

バイオマス発電は燃料の調達がとにかく重要!そのために国内の燃料を確保しつつリスクヘッジに備える。

このことを考えて事業計画を作成することをおすすめします。
KGSではバイオマス発電の燃料調達から機器の選定、発電事業のサポートまであらゆる点でお役に立てるように日々情報収集を行っています。

バイオマス発電にご興味をお持ちであればお気軽にご相談をいただければと思います。



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