再生可能エネルギーの期待の星となれるのか?バイオマス発電における期待と不安

再生可能エネルギーの期待の星となれるのか?バイオマス発電における期待と不安
弊社では再生可能エネルギーを増やすことは資源を持たない日本のエネルギー自給率を高めるために必要なことだと考えています。
太陽光発電は賛否両論あるもののエネルギー自給率を高める役割を担ってくれており、売電単価が下がったといえ適切な価格で設置をし、最適な計画を立てることができれば十分事業として成り立つモデルになっています。
しかし、売電単価が当初の半額近くになっているため事業者様の導入意欲が明確に下がってしまっており、過去の高い売電単価の増設を行うことに目が行ってしまっています。
※増設が悪いこととは思いませんが新設でエネルギー自給率を上げるほうが効果的と考えています

そんな中ポスト太陽光として注目を浴びているのがバイオマス発電です!
バイオマス発電は間伐材や木材などを使い電気を発電する方法で、太陽光発電とは異なり安定的な電気を供給することができるので、いろいなところから期待のまなざしを向けられているのですが・・・

個人的には今のままバイオマス発電所が設置されていくことは将来大きな不安になってしまうのでは・・・と考えています。

期待も大きいけど現制度のままだと不安の方がはるかに大きいバイオマス発電について書いていこうと思います。

バイオマス発電の燃料は輸入に頼りきり!

バイオマス発電も太陽光発電と同様に2012年7月に施行された固定価格買取制度に則り事業を行うモデルです、しかしバイオマス発電所は太陽光発電所と比べると圧倒的に建設数が少なくほとんど注目されていませんでした。

バイオマス発電が今まで注目を浴びてこなかった一番の理由は燃料となる材料の安定供給が非常に難しいからです。

バイオマス発電は燃料となる材料で売電の単価が変わります、燃料はいくつか種類があるのですがよく検討されているのは間伐材という山を成長させるために一部の木を間引くときに伐採する木材です。

今までは間伐材は伐採されてもそのまま山においておくのが一般的でしたがバイオマス発電の燃料として使えば高い売電単価で買取を行ってくれるため急激に需要が増えて間伐材の価格が高騰したり、そもそも間伐材は出るけど輸送費や配送費が高すぎて燃料として安定供給することができないということでバイオマス発電は難しく事業の参入障壁が非常に高かったのです。

バイオマス発電の参入障壁は相変わらず高いのですが太陽光発電の市場が小さくなるに伴いバイオマス発電の市場が急激に大きくなってきています。
バイオマス発電の事業計画を見てみると燃料の調達を輸入に頼っている例が多く見受けられます。

その代表とされているのがPKSといわれるやし殻です。
これが個人的には再エネ賦課金を今以上に高くし、しかも日本国内に還元されないという事態を生むのでは!?と危惧しているところです。

やし殻は主にマレーシアから輸入されるのですがバイオマス発電所の燃料として適用されているため海外から輸入したやし殻を燃料としても高い価格で売電することができます。

仮に個人で重油を海外から輸入して発電した電気を売電した場合1kW10円にもならないと思います。
※明確な金額を現した資料がないため一般的な買電から推測
それがPKSをマレーシアから輸入して発電したものを売電すると24円です。
この24円の大部分は国民負担ですからマレーシアからの輸入金額をわざわざみんなで負担していることになります。

正確なデータを調べたことはありませんが重油からできる電気と同じ量のPKSからできる電気だとおそらく重油からできる電気の方が多いでしょう。

木材が再生可能エネルギーとして認定されているのは育つ過程でCO2の取り込みを行っているからです。
やし殻もやし殻になるまでにCO2の取り込みは行っているのでしょうけど日本産のPKSはほぼありませんのであくまでマレーシアのCO2の吸収をしているだけです。

船で大量のCO2と出して日本までわざわざ持ってきて、発電させるためにさらにCO2を排出する、そのためにわざわざ国民全体で負担する・・・一体何がしたいのかわかりませんね・・・

一番謎なのはこの少し考えれば日本にとって何のメリットにもならないPKSを使ったバイオマス発電が今どんどん認定されている事態に誰もNGを出さないことです。

最悪これでエネルギー自給率が高くなるのであれば問題はありませんが結局のところ燃料の輸入ですのでエネルギー自給率は全く上がっていきません。

バイオマス発電は別の形で広がっていかないといけない!

私は固定価格買取制度はクリーンなエネルギーを増やすということと、エネルギー自給率を高くする二つの目的があると思っていますので国民負担が増えたとしても取り組むべき内容と考え、再生可能エネルギーの導入支援を行っています。

そのためバイオマス発電も今後必ず増やしていかなければいけないと考えています。
しかし、ここまでご紹介したような海外から燃料を調達する方法でバイオマス発電が増えていくと、日本に眠っているバイオマス燃料にスポットがあたらず、容量がいっぱいになり新しいバイオマス発電所の建設ができなくなってしまう可能性があります。

この事態が一番恐ろしく一部の事業者だけが良かったということになりかねません。

バイオマス発電所は自然エネルギーの活用ではありませんので安定した電気を自国の燃料で発電することができるチャンスのある事業です。
一部の事業者が利益を得るために潰れてしまっていいものではありません。

弊社では自国内のエネルギーを使ったバイオマス発電所の提案に力を入れています。
自国内の燃料を使うため大きな発電所を作ることは難しいのですが小型中型のバイオマス発電所で利益を上げつつ安定的に燃料を調達するためのスキームを作っているところです。

多くの方と協力しながらバイオマス発電の導入を行っていければと思います。

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