バイオガス発電プラントの設計を行うために必要な2つのポイント

バイオガス発電プラントの設計

バイオガス発電プラントの設計を行うために必要な2つのポイント

バイオガス発電事業を考えられる事業者様が最初につまずくのは、バイオガスプラントの全容が見えず、どれくらいの資金や土地を用意すればいいのかがわからないことだと思います。

多くの方がバイオガスには興味を持っているものの全体像が見えなまま時間が経ってしまい、事業を行おう!という熱が冷めてしまって、気が付いたらやる気がなくなっているというパターンをよく聞きます。

弊社も当初は同じように、何度もメーカーさんにどれくらいの費用が掛かるのかを教えてほしいと確認の連絡を取っていました。

しかし、ほとんどのメーカーから明確な数字はかえってこず、かなり幅の広い金額をいわれたのを覚えています。
※ある会社からは300kW程度のシステム設計に3-6億と倍ぐらい違う金額をいわれて驚きました

今思うと仕方がないことで、バイオガス発電のコストと設置面積を具体的にするためには次の2点を明確にしないと具体的なコストと必要面積は算出することができません。

具体的にしなければいけないこと
①バイオガス燃料の具体的内容
②排水処理方法

この2点をある程度具体的にして初めて、バイオガス発電事業計画を作っていくことができます。

燃料が決まることで発酵までのラインを決めることができる

バイオガス発電事業を成功させるために必要な要素の80%程度は燃料の調達といっても過言でないほど、バイオガス発電事業における燃料の調達は重要になってきます。

それはプラント設計においても同じことが言えます。
あくまでざっくりと記載しますが、投入するものが固形と液体系のものがあればそれだけでタンクが2つ必要になります。
※燃料が一つの場合、タンクは一つで大丈夫です

また、燃料によっては発酵するガスの量が異なりますので、一次発酵曹にしろ二次発酵曹にしろ発酵効率が悪いものが多ければタンクの大きさは大きくなります。

タンクのサイズが大きくなれば建設コストは高くなってしまい、事業収支を見直す必要が出てきます。

しかし、燃料の調達を初期の段階から明確にできる事業者様はごく一部です。
※自社から何かしらの形で燃料が排出されないと難しいでしょう
たとえ調達の目安がある事業者様も事業計画を立てる段階では具体的な燃料の量や割合を明確にすることは難しいでしょう。

ただ、何度も記載しますがこの燃料の調達がきちんとできなければ何も進みませんので、できる限り具体的にかつ明確に燃料調達方法を確立させることが重要です。
※燃料調達方法を明確にする場合配送コスト・将来的に安定的に収集可能かどうかなどもクリアにすることが重要です

排水処理方法が建設コストとランニングコストを大きく左右する

バイオガス発電事業の副産物としてよくあげられるのが、発酵後の液肥やたい肥です。
この液肥やたい肥は栄養分が高く肥料として高い効果が見込めるので、事業計画を立てる事業者様のほとんどは農家におろして使ってもらう予定で事業計画を立てます。

弊社でも高い効果があるものとしてあらかじめ認識していましたので、排水処理設備を作るのではなく液肥・たい肥の受け口を探す方向で事業計画を立てるようにしているのですが、これが大きな落とし穴につながることが多々あります。

落とし穴というのが、思っている以上に受入口がないということです。
無料であったり格安で提供すると伝えても、得体のしれないものと取られてほとんどの農家様からはNGが出てしまい、本来再活用が可能な液肥・たい肥を処分しなければいけないようになってしまい、その処分するための排水設備に建設費用だけではなくランニングコストもかかってしまうことになります。

完全に有機物な肥料にも関わらずバイオガス発電があまりにも知られていないため、本来有効活用できるものをわざわざお金を掛けて処分しなければず、事業収支を悪くしてしまっています。

そのため事業者様にはできる限り引き取り手を見つけてもらう努力をしてもらうのと、事業計画は排水処理を行うことを前提として立てるようにしてもらっています。
※排水処理をしない事業計画は後々融通が利かなくなってしまうため

ほとんどの事業者様が簡単に考えてしまう排水に関してですが、思ったほど簡単ではなく、こちらもクリアしなければいけない必須事項だと思います。
※バイオガス発電成功要素の残り20%は排水処理についてです

入り口と出口がクリアできればバイオガス発電事業はうまくいく!

ここまで記載してきたようにバイオガス発電プラントの設計を明確にして正確な見積もりをとり、事業収支を見ていくためには燃料と排水処理方法を明確にする必要があります。

この入口部分と出口部分が明確になれば、後の問題は些細なものでそこまで難しいものではありません。
※メーカー選定などは必要ですが

日本にある1M未満のバイオガス発電機のほとんどはヨーロッパ圏からの輸入になり、そこまで大きな差がないのが現状です。

バイオガス発電は本来ごみなどの廃棄物を利用してエネルギーを作り、液肥・たい肥などの肥料を作り地域に貢献できる素晴らしい事業モデルですので、弊社ではできるだけ多くの方に知ってもらい、固定価格買取制度を利用して事業参入してもらいたいと考えております。

クリアしなければいけない難しいことも多く事業開始まで1-2年程度の時間もかかってしまいますが、日本のエネルギー自給率をあげつつ、地域活性化につながりますので多くの方に興味を持っていただければと思います。

どのようなことでもサポートさせていただきますのでお気軽にお問合せいただければと思います。


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