バイオガス発電の事業計画の作成について

高い売電単価と電力の安定供給が可能な注目すべきバイオガス発電事業!

バイオガス発電は電力の安定供給が可能なので、国からの関心が高い事業となっているだけでなく、39円という高い売電単価が確保されているため、発電事業の方にも興味を持たれている事業となっています。

しかし、実際にバイオマス事業として稼働している発電所は国内にはそれほど多くなく、まだまだこれからといわざるを得ない状況です。

バイオガス発電所が普及しない理由はいろいろとありますが、最も大きな理由は低い知名度のために情報があまりにも少ないことではないかと考えています。

「高い売電単価で、安定供給が可能で、さらに破棄すべきごみを使って電気を作ることができる」というみんなに対してWINを作ることができる発電事業なので、できるだけ多くの方に知っていただき、ご導入の検討をしていただければ幸いと思います。

バイオガスとバイオマスの違いは一体何!?

事業計画の説明をする前に、よく誤解されやすい表現についてご説明いたします。

バイオマス発電とバイオガス発電は厳密にいうと違うものと定義されることが多いですが、広義では同じといえます。

というのも、バイオマス発電の中にバイオガス発電というくくりがある、といった感じです。
別のもので例えると、果物という種類の中にミカンやイチゴなどの種類があるのと同じように、バイオマス発電という種類の中にバイオガス発電や木質バイオマス発電というものがあるといったイメージです。

しかし、同じ種類のものといっても必要な機器は全く異なっており、木質バイオマス発電の設備を使ってバイオガス発電を行うなどは全く以て見当違いの話になります。

バイオマス発電は使用する燃料によって売電単価が決まりますが、これは燃料を直接燃焼させる場合に限ります。

バイオガス発電は使う燃料がなんであれバイオガスを発生させ、それにより発電機を起動させ発電を行えばどのような燃料であっても売電単価が39円になります。

バイオガスを発生させるという工程が必要になりますので、バイオマス発電では使用することがない発酵槽などの建設が必要になります。

必要な設備が全く異なりますので注意をしましょう。
よく考えれば当たり前の話なのですが、意外と勘違いされている方が多いのでご説明していきます。

燃料の確保がすべてを握るバイオガス発電事業

それでは、バイオガス発電の事業計画の作成方法について説明していきたいと思います。

バイオガス発電の事業計画において最初に明確にしなければいけないのが、燃料の種類と安定調達可能な量です。

太陽光発電などと違い、燃料の量が決まらない限りバイオガス発電の発電容量を決めることは基本的にはできません。

売ガス発電はガスの総量とメタン濃度によって使用する発電機が異なりますので、どのよう材料を使ってガスを発生させるかも重要になってき、日ごとに材料が変わるなどになってくると安定したガスの発生が困難になってしまいます。

一般的にバイオガスの材料として使用されるのは「家畜の糞尿」「食品残さ」「汚泥」などになります。

先ほど記載しましたようにこれらの材料は混合して使用することが可能で、ガスの安定供給を行うために安定的に確保が可能な材料をベースにガスの総量とメタン濃度を決めていくことが必要になります。

含水率や材料の性質により発生ガスの量とメタン濃度が異なってきますので、ご興味がある方はお気軽にご相談ください。

ガスを発生させる材料の供給量が決まることで、明確になるのがガスを発生させるための発酵槽です。

丸いタンクのようなものでこの中に材料を入れて撹拌機などで混ぜつつ発酵させガスを発生させる場所で、材料が決まることでどの程度のサイズのものを設置すべきかがわかります。

材料と発酵槽が決まることでガスの総量とメタン濃度が明確になりますので、ガスにあった発電機を選択することができ、この段階で初めて発電所容量が明確に決まります。

バイオガス発電はガスを使って発電した後、カスになった液体が発生します。
この液体をどのように処分するのかも事業計画には盛り込む必要があります。

この液体はメタン発酵消化液といった形で液肥として使用することができますが、用途がない場合は浄化槽にて浄化してからでないと破棄することができないものとなっています。

そうなると浄化槽を作るための費用が別途かかってしまい、建設費が高くなってしまいます。
基本的にはどこかで使ってもらえるように交渉することが望ましいと思います。

バイオマス発電の事業計画のまとめ

バイオマス発電と同様にバイオガス発電にも興味を持っている発電事業者は非常に多いですが、現状としては燃料の調達を行うことができず計画がとん挫している場合がほとんどとなっています。

色々なバイオガス発電のメーカーやプランナーの方とお話をさせていただくのですが、皆さんがおっしゃられるのが20年間の燃料供給は難しくても10年分程度は確実に集めれるようにしないとバイオガス発電事業は難しいということです。

現在日本にあるバイオガス発電のほとんどは自社で出てきたものを使って発行させて発電させるというものがほとんどで、他社から集めてきて発行させるようなビジネスモデルは多くはありません。

他から持ってくると運賃が別にかかってしまい、事業性を著しく悪くしてしまう可能性が高いからでしょう。

燃料となる食品残さや家畜の糞尿や汚泥を買ってきてでも、収支が立つようなビジネスモデルを構築することができればバイオガス発電はもっと広がるのではないかと思います。

最後にバイオガス発電における収益性

最後になりますが、バイオガス発電事業における収益性についてご紹介したいと思います。

バイオガス発電所の構築費用はその場所の条件や大きさによって大きく異なるので、一概に言えない点が多く今から掲載する数字もあくまで参考程度で考えていただければと思います。

500kWh程度の発電所の設計費用

おおよそ3億円から6億円程度
発電量:8000時間稼働したとして年間発電量400万kW
売電収入:1億6848万円(税込み)

上記に対して必要経費
人件費
メンテナンス費用
燃料費(運賃含む)

メンテナンス費用は投入する燃料によって異なるため一概に言えませんが、年間500万程度見ていただければ大丈夫なことが多いです。
人件費は常時人を置くのであれば3交代制で1000-1500万程度見ていただければ大丈夫です。

あとは燃料の調達費用がどの程度になってくるかだけです。
比較的安い費用で燃料の確保ができれば非常に高い事業収支になりますので、いかに燃料の安定供給を行うことができるのかがとにかく重要になってきます。

KGSでは、バイオガス発電以外にも様々な再生可能エネルギーの導入支援を行っております、事業計画の段階からお手伝いさせていただきますので、どのような状態の方でもお気軽にご相談いただければサポートさせていただきます。



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