本末転倒になってしまっている日本のバイオマス発電事業の改善点と問題点

バイオマス発電の改善点と問題点

本末転倒なバイオマス発電を適切に運用するために必要なこととは!

固定価格買取制度が始まり、日本国内に太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの発電所が数多くでき、日本のエネルギーバランスも政府が計画しているものに近くなってきたといえます。

バイオ発電事業は認定は多く取得されているのですが建設はまだこれからで2017年から2018年にかけて次々と大型のバイオマス発電所が稼働予定となっています。

ただ、このバイオマス発電所は本来の目的から外れてただ発電事業者と海外の燃料を提供する会社のみが儲かるような仕組みになってしまっているようにみえます。

バイオマス発電は太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーとは異なり安定した電気を供給することができるため、バイオマス発電の発電量を増やすために様々な優遇処置がとられているのですがことごとく裏目に出ているような状況です。

バイオマス発電の市場は今どのようなことが起こっているのでしょうか?

海外の燃料に頼りっきりのバイオマス発電事業

バイオマス発電と一言にいっても燃料になるものは様々でひとくくりにすることができないのですが、これから設置が検討されている発電所の多くは木質バイオマス発電所という木材に由来するものを燃やす発電所です。

本来の木質バイオマス発電は間伐材や廃材など本来ごみになるものを使用して燃料を作り、木材を燃やすことで二酸化炭素は出るのですがそれまで木材が吸収した二酸化炭素と相殺することでクリーンと謳われています。

木質バイオマス発電を日本の木材で行うのであれば何も問題はないのですが、日本の木材は高く、量が安定しないため莫大な量の木材を使う木質バイオマス発電には向いていないといわれています。
※特に間伐材は運送コストに難があり発電事業としての収益に大きな影響を及ぼします

その結果多くのバイオマス発電事業者は海外から木質バイオマス発電の燃料となる木質燃料を輸入しています。

また、バイオマス発電所は容量が多くなればなるほど発電効率が良くなる性質があるので輸入する燃料は莫大な量なっています。

日本にこの木質燃料が全くないのであれば致し方がない選択とも思うのですが、日本も一般的には森林大国と考えらえており十分に燃料となる資源があります。

それをわざわざ海外から船で大量の燃料を使って持ってくるので再生可能エネルギーといっても船で持ってきている以上何もクリーンな電力になっていません。

しかも、皆さんご存知のように売電単価の底上げ部分は全国民の電気料金に加算されています。
要は海外から木質燃料を輸入する際に燃料を膨大に使うので何にもクリーンでなく、重油などに比べたらはるかに発電効率の悪い燃料を国民皆様に少しづつ負担してもらいわざわざ高い金額で海外から輸入していることになります。

少し悪意のある書き方ですがそもそものクリーン性はありませんし、結局海外からの輸入に頼るのであれば海外からの輸入が途絶えたら発電できなくなるという不安定なエネルギーになってしまっています。

改善すべき点はどこにあるのか?

バイオマス発電はごみといわれる資源から燃料を作り出す錬金術のような発電事業なので、弊社も広めるために様々な活動を行っていますのでもっともっと広く普及すべきものです。

一部の金儲けの事業になってしまっていることが問題なだけでバイオマス発電事業には何の問題もないと思っています。

このような観点で考えたときに改善すべき点は燃料の調達ラインをどのように作るのかの一言に尽きます。

バイオマス発電は自然エネルギーを元にした発電事業ではないためエネルギーの供給は人の手で行う必要があります。

何を燃料にするかによって異なりますが長期的に燃料の調達を行うことが最大の課題点で成功させるためには絶対に外せないポイントです。

自社から安定した燃料を排出することができる事業者様はほとんどおらず、どこかと手を組んで燃料を集めることが大前提になっています。

結局この問題をクリアすることができず、その結果海外の燃料に依存してしまうか、そもそも事業をあきらめてしまうかの選択になってしまいます。

また、仮に燃料を集めることができたとしても発電所が増えると奪い合いが始まってしまいます。
※木質バイオマスなどでは実際に間伐材の奪い合いが始まり、価格が高騰している地域があります

燃料の奪い合いが始まると途端に事業収支はくるってしまいバイオマス発電事業は負担にしかなりません。

バイオマス発電所は増えるべきだと思いますがこの問題をクリアしない限り安定した発電事業は難しいと考えられます。

まとめ

バイオマス発電事業はクリアすべき問題点が多いですが燃料の安定供給ができる再生可能エネルギー発電所として非常に注目が集まっています。

弊社ではまだまだ実績は少ないですが失敗しないためのバイオマス発電事業を行うためのサポートを行っていますので興味がおありの方はお気軽にお問合せください。

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